ブレスジャーニー骨折で柴田善臣騎手のクラシック制覇は幻に? ファンは大きな期待を抱いていたが……
昨年サウジアラビアC、東スポ2歳Sと重賞を2勝しクラシックの有力候補とされていたブレスジャーニー(牡3 美浦・本間厩舎)が9日、右トウ骨遠位端骨折したことがわかった。これにより、予定されていたスプリングSや、その後のクラシック戦線の参戦も絶望的となってしまった。
2歳時にはすでに皐月賞への切符を手にしているスワーヴリチャードやダンビュライトを下し、クラシックの筆頭候補といわれたブレスジャーニー。セリでの取引価格が300万円にも満たない同馬が高額馬を次々打ち負かしていく様に、競馬ファンも大きな期待を抱いていた。
本来であれば先週の弥生賞から始動する予定との話もあったブレスジャーニーだが、年が明けてからなかなか状態が上がらず、弥生賞の週になってもその状況は変わらないまま、結局回避となってしまった。
8日には陣営がスプリングSに向けて調整を進めることを明言したのだが、その直後に骨折が判明するという、なんとも残念な結果となってしまった。
復帰は未定の状況。今回の骨折に際し、ネット上などでは陣営への批判の声もあるが、何より多いのが主戦を務める柴田善臣騎手に対するコメントだ。
「ブレスジャーニーは3歳の中では突出した成績でしたし、柴田騎手の初クラシック制覇、延いては日本ダービー制覇も期待されていましたからね。50歳の柴田騎手にとっては『ラストチャンス』といっても大げさでない存在でした。しかし、ファンの思いは幻に……。残念ですね」(競馬記者)
柴田騎手もブレスジャーニーには相当な思い入れがあった様子。この離脱は、クラシックの盛り上がりの意味も含め非常に残念だ。