JRA 川田将雅VS岩田望来!「絶対王者」C.ルメール不在の間に荒稼ぎ合戦⁉️ リーディング奪取へ負けられない戦い、デッドヒートに「タックル」で過怠金案件も

川田将雅騎手

 3月も半ばになり、いよいよG1シーズン到来も間近となった。春の大舞台を前に、今年好調な騎手をチェックして予想にも役立てたいところである。

 本年の騎手リーディング上位の面々はどうか。13日終了時点では1位が川田将雅騎手、2位が岩田望来騎手、3位にようやくC.ルメール騎手と例年とは順位、顔ぶれが少々異なっている。

 5年連続リーディングのルメール騎手は、2月最終週のサウジアラビア遠征で4勝の大活躍が話題となったが、残念ながら帰国後に新型コロナウイルス感染が公表された。絶対王者不在の間に、勝ち星を積み重ねてリードを広げたいのが昨年2位の川田騎手と6位の岩田望騎手だ。

 土曜は阪神競馬場、日曜は中京競馬場で、それぞれ直接対決となった2人。それまでの勝ち星の差は5つと、2日間で逆転が起こってもおかしくない僅差であった。そんな状況下で見応えあるレースが多かったが、ヒヤリとする一幕があったことも事実だ。

 12日の阪神3Rは8頭立てと少頭数ながら、一団のまま最後の直線を迎えた。川田騎手がイン付きを狙ったものの、馬がやや外側によれたことで、岩田望騎手の馬が両側から挟まれるような形となり、後ろに弾き出され大きく減速してしまう。

 結果は川田騎手が2着、岩田望騎手が3着と、どちらも勝利とはならず。着順には影響なしとの判定で審議はなかったが、川田騎手には外側斜行による過怠金1万円が課された。

 また、続く4Rも直線2人の一騎打ちとなった。最後の最後まで両者譲らずの追い通しの末、クビ差で川田騎手が勝利を掴んだが、見えない火花が散っていたように見えたのは考えすぎだろうか。

岩田望来騎手

今週2日間を終えて川田騎手が17鞍で5勝とトップを守ったのに対し、岩田望騎手は21鞍で1勝とやや物足りない結果となった。首位を巡ってデッドヒートを繰り広げる二人だが、来週から強力なライバルが戦線復帰を予定している。

 ルメール騎手は13日、自身のSNSで「来週から競馬をよく頑張りたいです。髭がちょっと伸びてきましたけど、明日から無くなります(笑)」と髭を少し伸ばしたワイルドな姿で動画を投稿した。

 三つ巴の戦いになるのか、はたまた横山武史騎手など虎視眈々と上位を狙う騎手の突き上げがあるのか。安全第一での熱い勝負に期待したい。

(文=大井ふみ)

<著者プロフィール>
競馬にハマって3、4年。周りの女性陣に布教活動を試みるもうまくいかず、おじさんの競馬仲間だけが増えていく。大井競馬場でビール片手にナイター観戦にいそしんでいたが、最近はそれすら叶わず自宅観戦の日々。

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