レッドファルクスならば休み明けでも関係なし! 生粋の「名古屋男子」兼「二刀流」は、仮に高松宮記念が「ダートG1」だとしても勝機アリ?
だがレッドファルクスであれば、仮に高松宮記念がダートG1だったとしても「もしかしたら勝てるのではないか」という希望が持ててしまう。4走前の欅Sで今年のフェブラリーS4着馬エイシンバッケンを下している事実からも、あながち荒唐無稽な空想というわけでないことは分かってもらえるはずだ。
歴史を辿ると、過去には芝・ダート両G1を制したヴィクトワールピサやアグネスデジタル、クロフネといった英傑が存在した。現実には距離適性のある舞台がないため実現は難しいが、レッドファルクスにはこれらの名馬と肩を並べる可能性が間違いなく存在しているのである。
「もともと鉄砲の利く仕上がり早なタイプで、3ヶ月以上の休み明けに限定すれば、4戦3勝と十分すぎる実績を挙げています。おまけに、その中の1勝は昨年のスプリンターズSで、相手関係に恵まれた結果でもありません。加えて帰厩後の調整過程も順調そのもの。3月16日には自己ベストに迫る6F82秒6の時計を叩き出し、今週の水曜追いでも僚馬と併せ馬を行って楽々先着。いきなりから走れるデキにあると見ていいでしょう」(競馬ライター)
コース適性抜群、休み明けも苦にならない、状態面も万全とくれば、もはや明確な不安はほとんど存在しない。鞍上のデムーロ騎手も今年はすでに40勝を挙げリーディングトップに君臨し、3月20日には騎乗した4鞍すべてに勝利するなど絶好調だ。レッドファルクスは混迷のスプリント界に覇を唱えることができるのか、期待して見守るとしよう。