サンデーサイレンス産駒の競走馬が消える!? 日本競馬の礎を作った偉大すぎる血脈は次代に託される
これまで産駒が2749勝をあげるなど、JRA史上産駒の種牡馬として知られるサンデーサイレンス。その産駒が今、競馬場から姿を消そうとしている。
今年に入ってもサンデーサイレンス産駒で現役を続けていた馬は、ダークドーン(牡、14歳/兵庫・岡田利一厩舎)とビュレットライナー(牡、15歳/岩手・佐藤雅彦)の2頭。だが、そのうちの1頭であるダークドーンの競走馬登録が今月の1日付で抹消されたと「スポーツ報知」が伝えている。
ダークドーンは、一昨年の8月に行われたレースを最後に長期離脱。復帰すべく療養していたが膝の回復が思わしくなく引退することになったという。これまでは165戦で13勝。「スポーツ報知」の取材に、岡田調教師は「何とか復帰させようと思っていたけど、引退することになりました」と無念さを語り、また「残り1頭のサンデーサイレンス産駒のビュレットライナーには、これからも頑張ってほしいです」と思いを託している。
そのビュレットライナーはこれまで通算166戦で21勝。04年に中央でデビューするも1勝をあげるにとどまり、地方に移籍。その後は1月に2戦するかのようなハイペースで出走した。当初は地方でも成績が振るわなかったが、7歳を超えたあたりから好成績を残しはじめ、昨年も14歳ながら2勝をあげている。まさに晩成の馬だ。サンデーサイレンス最後の産駒として奮闘してもらいたいが、昨年の8月以来レースから離れているため、引退もそう遠くないと考えられている。