田辺裕信騎手の「不気味」コメントが気になる!? 皐月賞(G1)で”絶好調男”が伏兵アウトライアーズに懸ける「気持ち」
16日に中山競馬場で開催される第77回皐月賞において、アウトライアーズ(牡3歳、美浦・小島茂之厩舎)は伏兵の1頭に過ぎない存在だ。
約3カ月ぶりのレースとなった前走のスプリングS(G2)は、前々走で負かしたウインブライトを捉え切れずに2着。内容は決して悪くなかったが、道中でやや引っかかる面を見せるなど、クラシックで勝ち負けするような走りには見えなかった。
逆に言えば、だからこその伏兵扱いとなっているのだろう。『netkeiba.com』の予想オッズでは6番人気となっている。
しかし、主戦の田辺裕信騎手のレース後のコメントは何とも不気味なものだった。
『スポーツ報知』の取材に「距離は課題かなと思っていた。実際に2000mを使った時に掛かっていたので。今日は割と前が流れて、リズムは良かったんですが、もう少し切れ味のある馬なので休み明けの分かもしれません。皐月賞はさらに距離が延びるので、力みが取れてほしい。(半馬身差の2着だっただけに)勝ちたかったです」と田辺騎手らしい分析力に長けた的確なコメント。
だが、最後の「今回負けても、次で勝てればいいです」という、どちらかといえば彼らしくない強気の言葉は、この馬に対する大きな自信の表れなのだろうか。
この馬のクラシック戦線における位置付けが決まったのが、2歳11月の百日草特別(500万下)だった。
東京2000mで行われたレースには、後の弥生賞馬カデナとクイーンC(G3)を勝つアドマイアヤミヤビも顔を揃えており、アウトライアーズは彼らに後れを取った3着だった。しかし、本馬にとってはスタートから複数の馬に外から煽り気味に被せられる苦しい展開だった。
田辺騎手の言葉通り、折り合いに不安のあるアウトライアーズはそうなるともう手綱を引いて折り合いに専念するしかなくなる。それは百日草特別の[3-7-6]という苦しい通過順位を見れば明らかだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか
- 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
- 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
関連記事
皐月賞レイデオロは走るのか? ミスエルテの桜花賞惨敗からわかる直行ローテの「難易度」トライアルをぶっ飛ばし以外にも不安要素が……
皐月賞スワーヴリチャードは本当に「安牌」? ゴルシ・イスラ・ドゥラ・ディーの「共通点」過去5年4勝・共同通信杯組の「明暗」を見抜く秘訣
武豊「12年に一度のジンクス」が皐月賞(G1)に波乱を巻き起こす!? 苦戦必至のダンビュライトに転がり込んできた「2つ」の幸運
怪物ファンディーナ「最大」の不安……牝馬69年ぶりの皐月賞制覇、史上初の牡馬3冠への「絶対条件」とは【徹底考察・皐月賞編】
【皐月賞(G1)展望】ファンディーナ「究極牝馬」参戦で風雲急を告げるクラシック初戦! カデナ、レイデオロら「脇役男子」の意地と誇りの激突!