GJ > 競馬ニュース > 崩れ始めた「影の王」  > 3ページ目
NEW

JRA主導「大改革」により崩れ始めた「影の王」の絶対的権限!? 横山典・蛯名騎手に続き「アノ騎手」がエージェント制度に「不満」をぶちまけた!

【この記事のキーワード】, ,

 そういった動きを受け、率先して動いたのが関東を代表するベテランの横山典弘騎手と、蛯名正義騎手だった。彼らはすでに先月の段階で、それぞれのエージェントと契約そのものを解除。他の後輩騎手への”示し”をつけると同時に「エージェント制度の廃止」に備えて、いち早く動き出した格好だ。

 その結果、両騎手は先月18日の競馬開催で「騎乗馬なし」という非常事態に陥り、エージェントとの契約解除の影響が懸念された。だが、それも束の間の出来事だったようだ。

 2月後半以来勝てていなかった横山典騎手は、エージェントと解約し自ら騎乗馬の確保に動いた翌週に3勝を上積み。大阪杯、桜花賞、皐月賞と、これまで自分が確保していたお手馬で問題なくG1参戦を果たしている。

 また92連敗とスランプが懸念されていた蛯名騎手も、4月に入ってから交流重賞のマリーンC(G3)を勝つなど復調をアピール。この2人に関しては、契約解除後の方が、むしろ成績が上がっているといった状況だ。

「蛯名騎手やヨコノリ騎手はエージェント制度が本格的に導入される以前、自らの足で厩舎を回って騎乗馬を確保する”旧体制”での経験がありましたからね。元々が信頼のある大ベテランですし、経験が大きくものを言っている部分があると思いますよ。

以前にも話しましたが、それよりも問題なのはエージェント制度が確立された、今の競馬界しか知らない若手の騎手でしょう。JRAが中心となった改革の先行きに、相当な不安を抱いていると思います」(記者)

 確かに、今の若手騎手は本格的に厩舎回りをした経験もあまりない分、先輩騎手が率先してエージェントとの契約解除に動いたとしても、後に続くのは難しいかもしれない。

 しかし、これまで競馬サークル内で大きな権限を持っていたエージェントが劣勢に立たされたことで、その”風向き”は明らかに変わってきているようだ。

JRA主導「大改革」により崩れ始めた「影の王」の絶対的権限!? 横山典・蛯名騎手に続き「アノ騎手」がエージェント制度に「不満」をぶちまけた!のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!