ジャパンC枠順「8分の7」がカタカナの偏りも…「傘マーク」で逆効果の可能性!?

 24日に発表されたジャパンC(G1)の枠順。ヴェラアズールこそ3枠6番だが、シャフリヤールとダノンベルーガは、揃って7枠に決まった。

 一方で、外国馬はシムカミルとオネストの2頭が1枠、グランドグローリーは3枠5番、そしてテュネスは4枠7番と、真ん中よりも内目の枠に収まった印象だ。

 この枠順を見た一部のファンからは「接待っぽいなあ」「そろそろ外国馬に勝たせようって感じかな?」「2頭とも外は不利かも」という声も出ていた。

「ジャパンCが行われる東京芝2400mは内枠有利が定説になっているため、そのことを言っているのでしょうね。特に白帽子(1枠)は過去10年で『4-3-1-9』という好成績。やはり4回のコーナーをロスなく運べますからね。

一方でシャフリヤールとダノンベルーガの7枠は過去10年で連対馬が1頭だけという死に枠。外国馬の取捨を含めて、馬券的にはやや難しくなった印象もあります」(競馬誌ライター)

 結果論とはいえ、4頭すべてが真ん中より内に入った外国馬の偏り具合に目が留まったファンも少なくなかったはずだ。

 しかも、日本人ジョッキーで唯一内枠に入ったのは、最後に出走枠が転がり込んできたトラストケンシンの丸田恭介騎手のみ。C.ルメール騎手まで含めると、7/8がカタカナ表記の騎手なのだから、気になるのも仕方ないかもしれない。

 ただ、現在の東京競馬場の芝コースは、必ずしも内有利とはいえない状態だという。

「傘マーク」で逆効果の可能性!?

「先週から東京芝はCコースに替わりましたが、内外の馬場はフラットという印象でした。むしろ、どちらかというと外差しが決まっていたかもしれません。先週の流れなら、内枠が絶対有利という馬場にはならない可能性も出てきます。

この秋のG1はご存じの通り、天気と馬場状態に左右されるケースも多く、直前まで馬場の状態は見極めたいところです」(別のライター)

 レース前日の土曜には「傘マーク」も出現した東京競馬場。内枠に固まった外国馬にとって、これは逆効果になる可能性もありそう。いずれにしても日曜日の答え合わせを楽しみに待ちたい。

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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