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【東海S(G2)展望】武豊「ますます充実」好相性パートナーが重賞2連勝へ!

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 22日、中京競馬場ではフェブラリーS(G1)の前哨戦、東海S(G2)が行われる。絶対王者不在のダート界に新星は現れるか。早速展望していこう。

 5歳馬だが、すでに28戦という豊富なキャリアが自慢のクリノドラゴン(牡5歳、栗東・大橋勇樹厩舎)は勝利が期待される存在だ。

 2歳秋の新馬戦で後のダービー馬シャフリヤールから3秒3差の16着からキャリアをスタートさせると、2戦目でダート路線に転向。9戦目で初勝利を挙げたが、2勝目にはさらに4戦を要した。

 その後は条件クラスで末脚に磨きをかけ、昨年9月に3勝クラスを突破。重賞初挑戦のシリウスS(G3)で4着に好走すると、続くJBCクラシック(G1)も8番人気で4着と力のあるところを見せた。

 そして迎えた11月の浦和記念(G2)では、4番人気まで評価を上げ、重賞初勝利。小回りで差しが利きにくい浦和競馬場でレース前半は後方に位置していたが、勝負所で仕掛けていくと、4角では2番手まで押し上げ、最後は2着のラーゴムに2馬身半差をつけての完勝だった。

 今回も鞍上を務めるのは武豊騎手。28戦中14戦で手綱を取り、「5-1-3-5」と好相性を誇る。浦和記念後の勝利騎手インタビューでは、「ますます充実して、これからもまた中央・地方と活躍してくれると思っています」と更なる飛躍を誓った。

 武騎手は15年にコパノリッキーで、19年にインティでこのレースを制し、直後のフェブラリーSで連勝を果たしている。今回もクリノドラゴンを“出世コース”に導くことはできるか。

 4歳までに28戦をこなしたクリノドラゴンとは対照的に、1歳上のハギノアレグリアス(牡6歳、栗東・四位洋文厩舎)はまだ10戦とキャリアは浅く、更なる伸びしろを感じさせる1頭だ。

 3歳時に3連勝でオープン入りを果たしたが、これからというタイミングで両前脚に屈腱炎を発症。1年8か月の長期休養中に管理していた松田国英厩舎が解散したため、四位厩舎に転厩して復帰戦を迎えた。

 昨年6月のアハルテケS(OP)では、長期休み明けながら4着に健闘。再び4か月の間隔を空けて太秦S(OP)に臨むと、1番人気に応えて復活の勝利を挙げた。

 そして2番人気で迎えた前走・みやこS(G3)は、好位追走から直線で抜け出しを図ったが、結果的に仕掛けるタイミングが遅れ、ゴール前でサンライズホープの末脚に屈し2着に敗れた。

 今回は、転厩前の主戦を務めていた川田将雅騎手を鞍上に抜擢。2年4か月ぶりのコンビ再結成で、開業3年目の四位厩舎に重賞初Vをプレゼントできるか。

 キャリア31戦を誇るオーヴェルニュ(牡7歳、栗東・西村真幸厩舎)は、現役屈指の中京巧者として知られる。

 2年前の覇者で、昨年も2着に入ったようにこのレースとは特に相性がいい。他にも中京開催の平安S(G3)を勝っていて、中京では「3-1-1-3」の成績。3回ある4着以下のうち2回はチャンピオンズC(G1)だ。

 鞍上は昨年スワーヴアラミスの2着に敗れた時と同じ団野大成騎手。1番人気を裏切った1年前の悔しさを晴らしたい。

 オーヴェルニュと同世代のゲンパチルシファー(牡7歳、栗東・佐々木晶三厩舎)は、昨年の当レースで重賞初挑戦ながら7着に入った。

 その後はオープンクラスで4着、3着と勝ちあぐねていたが、昨年7月に小倉で行われたプロキオンS(G3)を4番人気で勝利。重賞2度目の挑戦で川田騎手が重賞ウイナーへと導いた。テン乗りの幸英明騎手にスイッチする半年ぶりの実戦で果たしてどこまで動けるか。

 アイアンバローズ(牡6歳、栗東・上村洋行厩舎)は重賞勝利こそないが、阪神大賞典(G2)2着、ステイヤーズS(G2)2着など、芝の長距離路線で好走してきた。

 ダートはキャリア23戦目で初めての挑戦となるが、オルフェーヴル産駒はダート替わりで結果を出している馬も多く、いきなりの大駆けがあっても驚けない。鞍上はこちらもテン乗りの和田竜二騎手に替わる予定だ。

 昨年10月のシリウスSで1番人気に支持されたハヤブサナンデクン(牡7歳、栗東・吉村圭司厩舎)は、これが重賞4度目の挑戦。これまでの3戦は全て5着以下に敗れているが、4走前に勝利した三宮S(OP)など中京コースは6戦5連対の得意舞台だ。福永祐一騎手を背に上位争いに加わりたい。

 南関東の女王サルサディオーネ(牝9歳、大井・堀千亜樹厩舎)は、3年2か月ぶりに中央のレースに戻ってくる。年齢的にも厳しい面はあるが、地方で培った勝負根性を見せられるか。

 この他には、前走に引き続きB.ムルザバエフ騎手とコンビを組む3連勝中の上がり馬プロミストウォリア(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)、前走の竹田城S(3勝クラス)に続きD.イーガン騎手とのコンビで連勝を狙うウェルカムニュース(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)、昨年末のベテルギウスS(L)を勝利したサンライズウルス(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)などが出走を予定している。

 ここを勝ってフェブラリーSへと向かうのは果たしてどの馬か。東海Sは22日の15時35分に発走予定となっている。

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