
AJCC(G2)イクイノックスの血縁が波乱を起こすか…「まず馬券圏内でしょ?」「期待しかない」など高評価も
今週も“荒れる”のだろうか。3連単51万7430円の払い戻しなど、波乱決着が続いている中山開催の重賞。22日に開催されるAJCC(G2)も、過去10年の3連単がすべて万馬券と穴党のファンにとって期待が高まるレースだ。
人気の4歳馬は押さえまで? 狙いたいのは5歳以上の穴馬
本レースは過去10年で4歳が「2-4-3-14」と好結果を残しており、該当馬の1~3番人気に限っては複勝率が大きく上昇する。実際に2021年は1着アリストテレス(4歳・1番人気)→2着ヴェルトライゼンデ(4歳・3番人気)で決着している。
今年でいえば上位人気が予想されるセントライト記念(G2)覇者ガイアフォース(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)や、4連勝中のエピファニー(牡4歳、美浦・宮田敬介厩舎)は無視できない存在となるわけだが…馬券を的中させるためには頭に入れておきたい要素だ。
一方で、過去10年の勝ち馬7頭が5、6歳馬というデータも存在する。
これを重視するのであれば、複勝率が高い人気の4歳馬は押さえつつも「5歳以上の馬から勝負馬を探す」という手段もありだろう。
そこで今回は過去10年で「3-1-3-21」という結果を残している5歳馬の中から、関係者の間で好評価を得ている“狙いたい人気薄馬”をピックアップしたい。
レースが近づくにつれ注目度が上がってきたのは、年末のオリオンS(3勝クラス)を制したスタッドリー(牡5歳、栗東・奥村豊厩舎)。昨年の年度代表馬イクイノックスのいとこが、重賞初制覇を狙っている。
これまで16戦して4勝をあげている本馬。最大の武器は12戦連続で4着以内という抜群の安定感だが、前走のオリオンSでは2馬身半差の快勝を収め成長を感じさせた。
重賞は初挑戦、OP出走も1回のみ。今回の中山コースも初めてと、人気薄になるだけの不安要素は存在する。しかしながら「様々なコースを走った経験でカバーできそう」といったポジティブな声も浮上中だ。
稽古の動きも上々で、好調をキープしている可能性は大。これらの要素だけでも好走を期待できると思うが、本馬を有力視する人間は「他の事情」も重視しているようである。
「馬券圏内でしょ?」「期待しかない」と高評価も
「前走の反動もなく調整ができているようで、『順調にきた』と陣営は仕上がりに納得の表情を浮かべています。初の重賞という点に関しても、『立ち回りが自在で相手なりに走れる』『重賞でも崩れないと思う』と強気。確かに展開に左右されない点は強みですし、充実期を迎えた今ならココで好走しても驚きはありません。
陣営の状態にも注目。奥村豊調教師は2019年から安定して20勝レベルをマークし、昨年は毎日杯(G3)制覇を含む過去最高の32勝を達成しました。その手腕を評価する声も聞こえますし、何より勢いを感じますよね。先週も1勝・3着2回と上々の成績を残しています。
師は『この良い流れを止めたくない』と考え、今週も勝ち星を貪欲に狙ってくるはず。中でも、4回目の重賞制覇が懸かるAJCCに対する意気込みは相当強いのではないでしょうか。陣営の雰囲気を見る限り、個人的に馬券圏内は堅いと期待しています」(競馬ライター)
20日時点で『netkeiba.com』の単勝予想オッズは7番人気。状態を含めた様々な要素を加味すると、オイシイ伏兵となる可能性は十分に感じる。ココで結果を残し、イクイノックスとの「いとこ対決」実現へ近づくのだろうか。当日の走りに注目だ。
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