「半信半疑」横山武史を驚かす「想像以上」のデビューV! 功労馬引退の厩舎からオークス候補が登場
22日に中山競馬場で行われた6Rの3歳新馬は、2番人気のピクシレーション(牝3、美浦・菊沢隆徳厩舎)がデビュー勝ち。前日12Rで2勝目を挙げた姉のハイエスティームに続き、姉妹揃って存在感を示す連日の勝利となった。
17頭立て芝2000mのレース。手綱を取った横山武史騎手が「しまいを生かしてくれという先生からの指示」と明かした通り、五分のスタートを切ったピクシレーションは道中で中団外目を追走する。
楽な手応えで4コーナーにかけて徐々に追い上げると、鞍上に促されながら最後の直線へ。残り200m付近で1番人気のダールフルートが抜け出したところを内から掬うように交わし、最後はライバルに1馬身半差をつけてゴールした。
「半信半疑」横山武史騎手を驚かす「想像以上」のデビューV!
「勝ちタイムこそ目立ちませんが、センスが光る好内容でしたね。横山武騎手も返し馬の際には『まだまだ体が使い切れていない』『若干伸びて走る馬なので切れ味は半信半疑』と感じていたようですが、良い意味で予想外の結果に『想像以上の切れ味でした』『新馬らしからぬ勝ち方』と絶賛していました。
デビューが2000mだったことを考えると、この先は桜花賞(G1)というより、フラワーC(G3)やフローラS(G2)経由でオークス(G1)が大目標になるでしょうか。いずれにせよ、まだまだ伸びしろがありそうなので、先々も本当に楽しみです」(競馬誌ライター)
また、ピクシレーションを管理する菊沢厩舎にとっても、今回は嬉しい勝利だったかもしれない。
菊沢厩舎といえば、エプソムC(G3)制覇や毎日王冠(G2)2着など活躍したダイワキャグニーが18日付けで競走馬登録を抹消したばかり。長年厩舎を支えた功労馬だっただけに、新たな看板候補が待たれる状況だ。
そんな中で、ダイワキャグニー引退後の初勝利となったのが、今回のピクシレーションだった。内容も良かった上に、関東のトップジョッキーである横山武騎手が絶賛した逸材ともなれば、厩舎の新たな顔としての期待が高まる。
レース後には「精神面も牝馬にしては強いし、本当に優秀」と愛馬を称えつつ、「牝馬の長い距離を選んでいきたい」と今後の目標についても語った菊沢調教師。見据える先は、やはり芝2400mのオークスだろうか。ダイワキャグニーに代わって厩舎を牽引するのは、この若駒かもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!