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兄は破竹の4連勝で「G1制覇」を達成! 現役種牡馬の妹が極上キレ味で新馬戦V

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藤岡佑介騎手

 28日、阪神5Rに行われた2歳新馬(芝1600m)は、8番人気のランスオブサウンド(牝2歳、栗東・奥村豊厩舎)が直線で抜け出して快勝。低評価を覆す堂々たる走りで、関西エリア今年最後の新馬戦をものにした。

現役種牡馬の妹が極上キレ味で新馬戦V

 フルゲート18頭のレース。ランスオブサウンドと鞍上の藤岡佑介騎手は3枠5番から抜群のスタートを切ると、やや手綱を抑えながら好位5番手を追走。1000m通過62秒ジャストの緩い流れを、手応えよく追走して最後の直線に入る。

 馬場の中ほどに持ち出されて追われ出すと、上がり3ハロン33秒6の切れ味を披露。ラスト1ハロンで先頭に立ち、2着ルカンの追い上げを1馬身差で振り切った。

「スタート後は少し行きたがる素振りも見せましたが、好位に収まってからは気分よさそうに追走していました。ゴーサインが出てからの反応もよく、今日のところは完勝だったと思います。

手綱を取った藤岡佑騎手も見事なエスコートでした。先週は断然人気のブリリオで敗れたりもしていましたが、今回は人気薄ということもあって、立場的にも気楽に乗れた部分があったかもしれません」(競馬誌ライター)

 なお今回は単勝17.6倍の伏兵止まりだったランスオブサウンドだが、兄には2015年の全日本2歳優駿(G1)を制したサウンドスカイなどがいる血統馬だ。

 サウンドスカイといえば、15年8月のデビューから2戦は芝レースで敗退。だが、初ダートとなった3戦目で初白星をあげると、そこから破竹の4連勝で2歳チャンピオンにまで上り詰めた砂の大器である。

 当時の主戦だった戸崎圭太騎手も全日本2歳優駿の後、「まだ幼い部分があり、成長すればさらに良くなる」と語るなど、一体どこまで強くなるのか期待していたファンも多かったかもしれない。

 しかし、同馬は明け3歳になると脚部不安で約1年間の休養を余儀なくされることに。17年1月のすばるS(OP・当時)で復帰したものの最下位に敗れると、その後も輝きを取り戻すことなく18年7月に登録抹消となっている。

「やはり脚元の不安で3歳時のキャリアを棒に振ってしまったのが痛かったですね。4連勝で2歳ダートの頂点に立ったパフォーマンスが素晴らしかっただけに、無事なら相当の出世も見込めたのではないでしょうか。

そのようなこともあっただけに、妹のランスオブサウンドにはぜひ兄の無念を晴らすような活躍にも期待したいところです」(同)

 なおサウンドスカイは引退後、乗馬になる予定だったが、オーナーサイドの意向で種牡馬入りが決定。初年度には8頭の繁殖牝馬に種付けを行うなど、現在は北海道の新冠町にある優駿スタリオンステーションで第二のキャリアを送っている。

 初陣を飾ったランスオブサウンドについて、藤岡佑騎手はレース後「追い出してからの反応がすごく良かったです」とコメント。また管理する奥村豊師は「想像していたよりもレースが上手でした」と、センスを高く評価した。

 阪神の芝1600mで初勝利を決めたこともあり、今後は同じ舞台の桜花賞(G1)などが目標に上がってきそうだ。ぜひ、兄のようにノンストップで突き進んでくれることを期待したい。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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