
武豊、横山典弘の「50代ワンツー」に奮起!? 昨年「自己ワースト」のベテランが負の連鎖にピリオド!

「今日はこの馬らしさが出せて良かったです」
先週の京都記念(G2)をドウデュースで勝利し、レース後に喜びを口にした武豊騎手。改めて感じたダービー馬の実力も然ることながら、来月には54歳を迎えるレジェンドの手綱捌きも実に見事だった。
また、2着に入った6番人気のマテンロウレオは、武豊騎手の一つ年上にあたる横山典弘騎手がエスコート。昨年のニュージーランドT(G2)で魅せたジャングロ(武豊騎手)→マテンロウオリオン(横山典騎手)以来、約10か月ぶりの50代騎手によるワンツーで、ベテラン二人が存在感を発揮した。

そんな二人の活躍が光った12日、同じ50代騎手である関東のベテランが今年初勝利を挙げた。つい先日51歳となった江田照男騎手である。
「50代ワンツー」に奮起!?
江田照騎手といえば、2000年のスプリンターズS(G1)で単勝257.5倍の最低人気ダイタクヤマトを勝利に導くなど、以前から穴ジョッキーとして有名。その実力も確かで、2001年には年間61勝を挙げ、関東リーディングで8位に入った腕利きでもある。
ところが、それ以降成績が徐々に低迷。特に昨年は勝利数が激減し、キャリア33年目にして自己ワーストの8勝に終わった。横山武史騎手や菅原明良騎手など、関東の若手騎手の台頭もあってだろうか、近年は騎乗数も減少傾向にある。
また、昨年10月2日の中山4Rを最後に、勝利がない苦しい状況が続いていた。今年に入っても勝ち星がなく、気付けば連敗は「100」超え。有力馬が回ってくることも少なく、苦境に立たされていた。
そんな負の連鎖を断ち切れないでいただけに、今回の1勝は格別だったに違いない。それも、久々の勝利をもたらした東京12R(2勝クラス)のレイニーデイ(牡5、美浦・田村康仁厩舎)は、穴ジョッキーの江田照騎手らしく13番人気の伏兵だった。
16頭立てダート1400mのレース。好スタートを決めたレイニーデイと江田照騎手のコンビは、鞍上が「他に行く馬がいたのですが、追いかけたので無理に抑えず競馬をした」と振り返った通り、馬のリズムを重視してハナに立つ。
これが結果的に功を奏したか、最後まで後続を寄せ付けず逃げ切り勝ち。上位人気3頭の差し馬たちがこぞって4着以下に敗れたこともあり、3連単で「59万馬券」が飛び出す大波乱となった。
レース後には「能力が高いので、今後は自在性が出るといいですね」と、連敗ストップの立役者との今後を見据えた江田照騎手。若手の活躍が目立っている競馬界ではあるが、50代のベテラン騎手にも引き続き注目したい。
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