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今村聖奈「2度目」のG1挑戦の裏でツキに見放された男たち…クラシックを前に泣いた騎手、笑った騎手の舞台裏

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今村聖奈騎手

 競馬界のアイドルが自身2度目となるG1騎乗のチャンスを手に入れた。

 2018年に競馬学校騎手課程第38期に合格し、昨年デビューした今村聖奈騎手。女性騎手として数々の記録を塗り替えるとともに、JRA賞において最多勝利新人騎手賞の栄誉も獲得している。

 G1初騎乗となった昨年のホープフルS(G1)では、スカパラダイスとのコンビで最下位に終わっていたが、このときは18頭立ての15番人気。どちらかというと騎乗したことに意味がある参戦に近かっただろう。

 だが、桜花賞(G1)でコンビが発表されたリバーラは、10番人気で挑んだ昨年のファンタジーS(G3)を制した実力馬。近2走は二桁着順が続いたものの、一発があっても不思議ではないパートナーといえる。ここで結果を残せば、さらにチャンスのある馬の騎乗依頼も舞い込むはずだ。

 チャンスを手に入れた今村騎手に対し、騎乗馬を奪われてしまう格好となったのが、デビューから5戦続けてリバーラの主戦を任されていた石橋脩騎手である。

クラシックを前に泣いた騎手、笑った騎手の舞台裏

 同騎手は2012年の天皇賞・春(G1)をビートブラック、17年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)をラッキーライラックで制したことでも知られる関東の中堅だ。自身の騎乗で勝利した訳ではないが、かつては春クラシックで二冠を制したドゥラメンテやスターズオンアースの手綱を任されていたこともある。

 最近は懇意にしていた堀宣行厩舎が、松山弘平騎手を起用するケースが増えており、苦しい状況が続いているところに悲報が届いた。大一番を前にお手馬の降板が決まったことで、このまま見学となる可能性もありそうだ。

今村聖奈「2度目」のG1挑戦の裏でツキに見放された男たち…クラシックを前に泣いた騎手、笑った騎手の舞台裏の画像2
戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I

 また、石橋騎手以上にツキに見放されているのが、同じく関東の戸崎圭太騎手だ。

 主戦を務めていたレモンポップがフェブラリーS(G1)を優勝したものの、自身はドライスタウトに騎乗して4着に敗戦。阪急杯(G3)で騎乗予定だったピクシーナイトも脚部不安で回避したため、代わりに騎乗したショウナンアレスで5着に敗れている。

 翌週のチューリップ賞(G2)で1番人気に支持されたドゥーラでは、チグハグな競馬で15着という惨敗を喫した。さらには先週のスプリングS(G2)でも、1番人気セブンマジシャンで6着と敗れたばかり。ネットの掲示板やSNSなどでは、一部のファンから「戸崎は買えない」「人気馬を飛ばし過ぎ」「1月とは別人」と手厳しい意見も見られた。

 そんな戸崎騎手にとって残念な知らせは続く。今年のクラシックで注目馬の1頭として名前を挙げられていたミッキーカプチーノが、体調が整わないことを理由に春を全休することを発表。マイネルラウレアと皐月賞(G1)でコンビを組むことが決まったが、こちらは歩様の乱れで弥生賞ディープインパクト記念(G2)を回避したこともあり、状態に不安が残る。

 さらにもう一人、ツイてない騎手といえば三浦皇成騎手だろう。

 初コンビを組んだ昨年の東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝利したガストリックに脚部不安が判明し、直行する予定だった皐月賞を回避することが分かったのだ。ホープフルSでの16着惨敗から巻き返しを期していた素質馬の脱落は、JRA・G1初勝利を目論む三浦騎手としても痛恨事だったに違いない。

 これから盛り上がりを見せていく春のG1シーズン。馬券を購入するファンと同様に、騎乗馬を巡る騎手の一喜一憂にも注目したいところだ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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