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【東京スプリント(G3)予想】JRA勢筆頭リュウノユキナが抜けているも不安あり…期待できる地方勢狙いで一発

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 今回は19日に大井競馬場で開催されるダートのスプリント交流重賞、東京スプリント(G3)を予想していく。

 1991年に創設された大井の重賞、東京シティ盃が前身で2009年から中央との交流重賞として生まれ変わり、現在の東京スプリントと改称されて今に至っている。

 過去10年では、JRA勢8勝に対して地方勢が2勝と、数字の上ではJRA勢の優位は揺るがないのだが、近5年で見てみると19年は地方馬が勝利している。特に20年以降は3年連続で地方勢が3着以内に入り、20年と21年は2着3着を地方勢が占めるなど、現状は地方勢とJRA勢がほぼ互角に走っている状況だ。

「◎」は地方勢から地元大井の7番ギシギシとする。

 昨年のこのレースで3着に入った実績のある1頭。昨年のこのレースが初の交流重賞出走だったのだが、その前に3連勝、このレースの後に再び3連勝と別馬に見違えるほどの好成績を残してきた。

 3走前に連勝が止まると、2走前の東京盃(G2)でも5着。調子を落としたかに見えたが、5カ月ぶりの今年初戦の前走では再び3着と好走し、レース間隔を空けたことで立て直しには成功したようだ。

 東京盃の敗戦も、この時勝った馬は21年のJBCスプリント(G1)を勝ち、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)やフェブラリーS(G1)で2着の実績があるレッドルゼル。そこから0.9秒差の5着なら上々の成績と言えなくもない。

 JRA勢の一流どころと戦える実績は評価できよう。地方勢がJRA勢と近しい実力を示すことができてきているこのレースで再びの好走がある可能性は十分あると考える。

「○」も地方勢から人気しそうだが5番のエアアルマスを挙げる。

 今年の1月末に開催された根岸S(G3)の5着を最後に、JRAから川崎へ転籍し、このレースが地方転籍初戦となる。

 この馬はダートに転向してから3連勝を飾ったところで重賞へ本格的な参戦が始まるのだが、重賞で実績を残せたのは20年の東海S(G2)だけで、その後は掲示板がせいぜいというレースが続いていた。

 とは言え、3走前のオープン特別で勝利し、JRA最終戦となった前走も5着に終わっているが、勝ち馬はこの後にフェブラリーSを制するレモンポップ。勝ち馬が圧巻の勝利を飾ったレースで0.9秒差に留まったのは実力の成せる技とも言えよう。

 スプリント戦では若干距離が短い感もあり、右回りのダート1200m戦ではカペラS(G3)で大敗しているが、オープン戦なら1勝3着1回と上々の成績が残っている。JRA重賞では分が悪かったかもしれないが、交流重賞なら巻き返しは考えられる。JRA時代に交流重賞に出走した経験がないので、地方の砂を走るのも今回が初めてとなる。古豪の復活の可能性も考えて押さえたい。

「▲」はJRA勢筆頭で人気確実だろうが1番リュウノユキナを推す。

 今回は交流重賞なのだが、この馬は前走がサウジアラビアのリヤドダートスプリント(G3)と海外遠征帰りの1戦となる。ダートスプリント戦の超一流どころと対戦したものの、手も足も出ずに敗れている。

 21年春から交流重賞をはじめとしたダートの重賞に参戦しはじめ、11戦2勝2着7回3着1回とほぼパーフェクトな成績を残してきた。21年のJBCスプリントだけ5着に敗れているがそれでも掲示板は確保している。前走の遠征は初遠征ということもあっただろうし、ダートスプリント戦のレベルの違いが如実に出ただけで、度外視していいだろう。

 このレースには3年連続の出走となり、21年は1着、昨年は2着と好相性。このメンバーでは実力がひとつもふたつも抜けているのは確かだが、今回に関しては最内枠が若干の懸念として残る。過去10年で20年のジャスティンが最内枠で勝っている以外に馬券圏内の好走がない。その分を割り引いての▲とした。

「△」はJRA勢から6番のケイアイドリーと地方勢から8番のプライルードの2頭とする。

 ケイアイドリーは前走の黒船賞(G3)が初重賞にして初の交流重賞だった。3番人気に推されるも8着に敗れているが、馬場は不良馬場。中央でなら渋った馬場もこなしていたが、地方の砂で不良となると勝手が違ったのだろう。度外視していいと考えている。

 オープン入りが昨年の春と遅めだったことや適距離の重賞がJRAにカペラSしかなかったせいか、オープン戦やリステッドばかりを使われてきた。そこで7戦3勝2着1回と上々の成績を残してきたので、その実績を買われて前走は人気していた。

 ダート1400m戦が主戦場だったようだが、2走前と3走前は1200m戦を使って連勝している。距離が短いということはなさそうだ。幸い今回は良馬場開催になる可能性が高いので、仕切り直しで好走してみせてもおかしくはない。

 プライルードは昨年の最終戦としてJBCスプリントに挑戦しているが、あえなく敗退。レース間隔を空けて迎えた今年初戦の前走はプラス20kgの馬体重だったこともあり、おそらく仕上げ途上で出走したのだろう。しんがり負けしているがこれは負けて当然のレースだった。

 交流重賞自体は2歳時に兵庫ジュニアグランプリ(G2)と全日本2歳優駿(G1)で3着があり、相応の実力がある馬ではある。南関東三冠からスプリント路線に切り替えて連勝しているように短距離適性もある。

 また半姉に福島牝馬S(G3)勝ちのアナザーリリック、近親に目黒記念(G2)勝ちと有馬記念(G1)、ジャパンC(G1)2着があるポップロックがいる血統背景がある。父がラブリーデイなので芝の中距離向きのように見えるのだが、ダートで善戦している。

 前走から仕切り直しの1戦で、1走叩いた上積みがあると考えて押さえる。

 ということで、今回は1番、5番、6番、7番、8番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。リュウノユキナに一本被りする可能性が高いので、順当に来ると配当は望めないが、最低限トリガミはなかろう。

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