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ソールオリエンス、イクイノックスの下がスタンバイ…あのディープインパクト「後継」種牡馬が迎える正念場

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ソールオリエンス、イクイノックスの下がスタンバイ…あのディープインパクト「後継」種牡馬が迎える正念場の画像1
撮影:Ruriko.I

 先週16日に行われた牡馬クラシック第一弾の皐月賞(G1)は、2番人気のソールオリエンスが優勝。4角17番手から怒涛の大外一気を決めてファンの度肝を抜いた。

 同馬を生産した社台ファームの吉田照哉代表もレース後、「驚きました」とコメントしただけでなく、「ダービーの方がもっと合うと思います」と頂点も視野に入れたほどだった。皐月賞で見せたパフォーマンスを考えれば、来月28日に開催される日本ダービー(G1)では圧倒的な支持を受けることになるかもしれない。

 また、ソールオリエンスが一冠目を制したことで評価がうなぎ登りとなっているのが、同馬の父キタサンブラックである。

 現役時代にG1・7勝をあげた歴史的名馬は、ブラックタイドの後継種牡馬として2018年にスタッド入り。種付け料は500万円からスタートしたが、その3年後の21年には300万円まで下落した。

 しかし、初年度産駒のイクイノックスが重賞を勝ったことで翌年には500万円に回復。本馬がその後、2022年度のJRA賞年度代表馬に輝いたことなどもあり、キタサンブラックの今年の種付け価格は1000万円まで上昇している。

 2世代目のソールオリエンスがクラシックを制したことにより、来年以降はさらなる価格アップも予想されるだろう。これから日本を代表する種牡馬の1頭として活躍していくことは間違いなさそうだ。

 その一方で、もうひとつ精細を欠いているのが、ディープインパクトの後継種牡馬候補として期待の大きいキズナである。

 13年の日本ダービー馬でもある同馬は、種牡馬入り後も初年度からビアンフェやディープボンドなど重賞ウイナーを輩出。その後もコンスタントに活躍馬を送り出してはいるものの、G1タイトルは現在のところ2つのみであり、牡馬のG1ホースは1頭も出ていない。

 また中央での重賞勝利は昨年6月の安田記念(G1)をソングラインが制してから約10ヶ月間も遠ざかっている。これらは今年の種付け料がキタサンブラックよりも高い1200万円であることを考えれば、やや物足りない実績といえるだろう。

 そんなキズナは今年、種牡馬として1つの正念場を迎えるかもしれない。

ディープインパクト「後継」種牡馬が迎える正念場

 というのも、先述したソールオリエンスとイクイノックスの下にあたり、早ければ今年中にデビューを迎える2歳馬が、どちらもキズナ産駒だからである。

 社台レースホースにおいて総額4000万円で募集されているソールオリエンスの半弟フォティーゾは、美浦の宮田敬介厩舎に入厩予定。現在は生まれ故郷の社台ファームで順調に育成が進んでおり、夏前には移動を予定しているようだ。

 またイクイノックスの半妹となるガルサブランカは今月7日、早くもゲート試験に合格。管理する木村哲也調教師は『日刊スポーツ』の取材に対し、「うちのエースになってくれれば」と、かなりの期待を込めたコメントを残している。

「兄たちの活躍によって両馬に大いに注目が集まることは間違いないでしょう。ただ、思ったほどの結果が出ないようだと『父がキタサンブラックからキズナに替わったからでは』ともなりかねないだけに、結果が求められるところです」(競馬誌ライター)

 先週終了時点で種牡馬リーディング6位のキズナは、ディープインパクトの後継種牡馬としては最上位のポジションにつけている。果たして筆頭としての意地を見せることができるだろうか。

GJ 編集部

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