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ソールオリエンスと互角の「遅れてきた大物」が5馬身差圧勝! D.レーン「ポテンシャルのある良い馬」秋の菊花賞(G1)にダークホース出現
![ソールオリエンスと互角の「遅れてきた大物」が5馬身差圧勝! D.レーン「ポテンシャルのある良い馬」秋の菊花賞(G1)にダークホース出現の画像1](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230416_sooruoriensu_yokoyamatakeshi_29.jpeg)
3歳馬の頂上決戦となる日本ダービー(G1)が、いよいよ28日に迫ってきた。
今年の主役は何と言っても、無敗の皐月賞馬のソールオリエンスだ。ここ最近の勝ち馬がコントレイルとナリタブライアンという、三冠級の力がなければ跳ね返せない1枠1番から豪快に差し切ったパフォーマンスはまさに圧巻。史上4頭目の無敗三冠馬誕生を期待する声も大きく、レース当日には単勝1倍台の大本命に推される可能性もある。
対抗筆頭は、トライアルの青葉賞(G2)を快勝したスキルヴィングという下馬評だが、別路線組の評価が高いのは、裏を返せばそれだけ皐月賞(G1)のソールオリエンスが強かったということ。難なくダービーを突破して、無敗三冠を懸けて秋の菊花賞(G1)を迎えるシーンがあっても誰も驚かないだろう。
しかし、そんなソールオリエンスが今から警戒を強めなければならない相手が現れた。14日の東京5R・3歳1勝クラス(芝1800m)を勝ち上がったレーベンスティール(牡3歳、美浦・田中博康厩舎)だ。
「遅れてきた大物」が5馬身差圧勝!
5馬身差の圧勝とはいえ、この時期の1勝クラスである。もちろん28日の日本ダービーには間に合わないし、本来であれば無敗の皐月賞馬が注目するような相手ではない。
だが、好位から楽々と上がり3ハロン33.0秒の末脚で突き抜けたパフォーマンスも然ることながら、レーベンスティールとソールオリエンスにはちょっとした因縁がある。
昨年11月13日に今回と同じ東京・芝1800mで行われた新馬戦は、後の皐月賞馬ソールオリエンスがデビュー戦を快勝し、競走馬としてのキャリアをスタートさせたレースだ。皐月賞を1馬身1/4差で完勝、京成杯(G3)に至っては2馬身半差をつける楽勝だった本馬だけに、デビュー戦は圧勝してもおかしくないはずだ。だが、着差はクビ差。その2着馬がレーベンスティールだった。
ソールオリエンスが単勝1.4倍、レーベンスティールが単勝3.1倍、3番人気のルーシアンが単勝15.5倍と、下馬評から完全に2頭の一騎打ちムード。レースも2頭が3着ルーシアンに5馬身差をつける鍔迫り合いとなった。
結果的にはクビ差で先着したソールオリエンスに軍配が上がったが、「競り合った時に馬が躊躇するようなところがありました」とは、レーベンスティールの鞍上だったT.マーカンド騎手の言葉だ。ちなみにこのレースの上がり最速は後者の33.2秒。現状、強烈な末脚が最大の武器であるソールオリエンスよりも速い上がりを記録したのは、レーベンスティールだけである。
![ソールオリエンスと互角の「遅れてきた大物」が5馬身差圧勝! D.レーン「ポテンシャルのある良い馬」秋の菊花賞(G1)にダークホース出現の画像2](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230416_damianreen_136.jpeg)
「直線でスペースができると、瞬発力を見せてくれました。成長しているし、ポテンシャルのある良い馬です」
5馬身差の圧勝劇ということもあって、鞍上のD.レーン騎手の評価も上々だ。単勝1.6倍に推された前走の1勝クラスは、不良馬場に苦戦してしまい2着。春のクラシックが絶望的な状況になったレーベンスティールだが、逆襲の秋を見据えればこの1勝は大きい。
ターゴワイス、リアルシャダイ、トウカイテイオーという母トウカイライフに流れるサイアーラインは、レーベンスティールの大きな特徴の1つであり、少し気が早いが過酷な3000mの菊花賞を戦うなら大きな武器になるはずだ。
対するソールオリエンスも、父は2015年の菊花賞馬キタサンブラック。そして、その時の2着馬がレーベンスティールの父リアルスティールであることは、まさに競馬のロマンといえるだろう。
史上4頭目の無敗三冠が懸かったソールオリエンスVSこの夏最大の上がり馬レーベンスティール――。そういえば前回のコントレイルも、菊花賞は上がり馬のアリストテレスに随分と苦しめられた。そんな展開を今から楽しみにしたい。
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