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オークス(G1)「いいイメージしかありません」に落とし穴、コナコースト×D.レーンに不安あり?

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コナコースト 撮影:Ruriko.I

 東京競馬場の5週連続G1開催も今週末がちょうど折り返し地点。21日は牝馬三冠の2戦目・オークス(G1)が行われる。

 今年は、阪神ジュベナイルF(G1)と桜花賞(G1)を連勝しているリバティアイランドに大きな注目が集まる。二冠を阻止するニューヒロインは現れるだろうか。有力候補の一頭として期待がかかるのが、前走の桜花賞でリバティアイランドに食い下がった2着馬のコナコースト(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)だ。

 新馬戦を勝った後は3戦連続で2着と惜敗の続く同馬だが、内をうまく立ち回った前走は怪物牝馬の打倒にあと一歩のシーンを作った。今回は4戦続けて手綱を取っていた鮫島克駿騎手ではなく、名手D.レーン騎手を鞍上に迎えて待望の2勝目を目指す。

 JRAが誇る若きホープから世界的名手への乗り替わりに関しては、やや非情にも映る采配とあって、競馬ファンの間では波紋を呼んだ。それでも、コナコーストを管理する清水久調教師は『スポーツ報知』の取材に対し、「鮫島駿騎手が下手なわけではありませんが、そこは勝負の世界」と説明。そのうえで、新コンビには「いいイメージしかありません。楽しみでしょうがない」とトーンを弾ませた。

 レーン騎手といえば、次世代の競馬界を担う若き有望株として2019年に短期免許で初来日し、これまでJRAの重賞は通算12勝をマーク。そのうち4つはG1勝ちという末恐ろしい実績をすでに挙げている。

 4月15日に来日した今年も、先週までの10日間で計19勝を荒稼ぎ。勝率25.3%に連対率37.3%、複勝率は53.3%という好成績を残し、オークスも1年前に10番人気のスタニングローズを2着に導いているとあって、陣営が大きな期待を寄せるのも当然のことだろう。

 加えて清水久厩舎とのタッグも好相性だ。2019年の新潟大賞典(G3)で来日初の重賞勝利を成し遂げたのが、同厩舎の管理馬・メールドグラースだった。さらに続戦した鳴尾記念(G3)でも勝利を挙げ、同年の秋にはオーストラリアでコーフィールドC(G1)も制覇。師に初めての海外重賞勝利をもたらしただけに、「いいイメージしかない」という師の言葉に疑いの余地はない。

コナコースト×D.レーン騎手に不安あり?

 しかし、今回のオークスを占う上で、避けては通れないのがレーン騎手の“弱点”を示すデータだ。あらゆる状況下で高水準の成績を残している名手にとって、唯一の泣き所と言えるのが「距離延長」への対応だ。

 レーン騎手のJRA全騎乗における「前走距離別成績」を見てみると、「前走と同距離」のケースで勝率25.5%(55勝/216回)、「前走から距離短縮」では勝率26.5%(41勝/155回)を記録しているのに対し、「前走から距離延長」の時は勝率16.8%(25勝/149回)と途端に数字が落ちてしまう。

 今年に限った成績を見ても、「同距離」の勝率が30.0%(9勝/30回)で「距離短縮」の勝率は28.0%(7勝/25回)を誇る一方、やはり「距離延長」では勝率15.0%(3勝/20回)と低調だ。

 その要因を断定することは難しいが、ひとつのポイントとして考えられるのが、レーン騎手の主戦場が短距離戦の盛んなオーストラリアであることかもしれない。1シーズンに開催される重賞レースの半数以上が1400m以下の条件で行われるというお国柄もあって、短い距離への短縮は得意とする一方、その逆のケースでは苦戦を強いられている可能性は否定しきれない。

 中でも象徴的な一件として、来日初年度の日本ダービー(G1)は記憶に新しい。C.ルメール騎手の騎乗停止により、無敗で皐月賞(G1)を制したサートゥルナーリアの鞍上を任せられるも、単勝1.6倍の期待を裏切る4着と敗戦。その責任を当時25歳の若者に背負わせるのも酷ではあるが、府中の芝2400mには苦い思い出が残っている。

 清水久師はコナコーストについて「すごく操縦性のいい馬」と語り、初めてのコンビや初の2400mの距離に対しても不安を口にしていないが、やはり3歳牝馬のテン乗りで前走から800mもの距離延長というのは、どんなに優れた技術を持った騎手であっても一筋縄ではいかない条件といえるだろう。

 また、レーン騎手は今年ここまで19勝を挙げているものの、うち16勝は2勝クラス以下の条件で稼いだものだった。重賞の成績は【0-1-1-5/7】と苦戦を強いられている。

 先週のヴィクトリアマイル(G1)では、不利とされる外枠からソダシを2着に導いたとはいえ、スタート直後の先行争いで内側に斜行したことにより、計4頭が不利を被るという事案が発生。降着や失格はなかったが、被害馬の騎手や競馬ファンからは不満の声が噴出した。

 信頼を取り戻すためにも、コナコーストを託してくれた陣営の期待に応え、頂点に導くのが一番の仕事になる。勝てば清水久師にとっては6年ぶりのJRA・G1制覇で、その最後のタイトルはキタサンブラックで勝った2017年の有馬記念(G1)までさかのぼる。

 キタサンブラック産駒のコナコーストとともに、師に久々のG1勝利を届けることができるか。逆風の中でオークスに挑むレーン騎手の手綱さばきに注目だ。

GJ 編集部

GJ 編集部

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