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2017.05.24 22:30
消えた武豊の三連覇。7㎝で逃した三冠の偉業……「10の悲劇」から過去のダービーを振り返る。
編集部
2000年第67回:エアシャカール(2着)
鞍上は当時人気実力ともピークにあった武豊騎手。しかもスペシャルウィーク、アドマイヤベガとそれまで二年連続でダービーを優勝しており、勝てばダービー三連覇の偉業を達成するところだった。エアシャカールはクラシック三冠初戦の皐月賞を勝利しており、ダービーでも当然の一番人気に支持された。だがレースはアグネスフライトとダービー史に残る叩き合いを演じるもわずか7㎝、ハナ差の2着に惜敗。三冠最終戦となる秋の菊花賞は勝利しており、あと一歩で三冠馬になることができなかった。武豊は三連覇を逃し、馬主のラッキーフィールドもその後ダービーは未勝利。大きな7㎝だった。
2012年第79回:フェノーメノ(2着)
このレースで20回目のダービー挑戦となった蛯名正義騎手。最後の直線に向き絶妙なタイミングで追い出し、勝ち馬ディープブリランテに並んだところがゴール。しかし悲願のダービー制覇へは約23㎝足りなかった。レース後の蛯名騎手は頭を抱えて号泣したという。現在の蛯名騎手はエージェント制に異を唱えたため出走馬の質が大幅に低下。このレースが最後のチャンスだったといえるかもしれない。
ここにあげた「10の悲劇」は83分の10でしかなく、その年その年に様々なドラマがある。今年はどんなドラマが待っているのか、ダービーのすべてから目が離せない。
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