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池添謙一、オルフェーヴル「サンデーレーシング」を超える絆。馬主別の最多勝利数を挙げているのは意外な大物馬主だった

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池添謙一騎手 撮影:Ruriko.I

 9日、阪神競馬場で行われた2歳新馬(ダ1800m)は、4番人気のメイショウキルギス(牡2、栗東・高橋亮厩舎)が終始先頭に立ち、そのまま押し切って初勝利を挙げた。鞍上の池添謙一騎手は、2022年9月4日にコーパスクリスティで勝利して以来、2歳新馬戦は実に1年ぶりの勝利となった。

 池添騎手は三冠馬オルフェーヴルや同じ年の宝塚記念(G1)と有馬記念(G1)のグランプリレースを制覇したドリームジャーニーを始め、2022年の安田記念(G1)を勝ったソングライン、同じく2020年の安田記念を制したグランアレグリアなど、サンデーレーシング所有馬で数々のビッグタイトルを手にしてきた。

 それだけに池添騎手は「黒に赤十字襷・袖黄縦縞」でお馴染み、サンデーレーシングの勝負服姿を印象的に持つ方が多いのではないだろうか。

 だが、これまでに池添騎手が積み重ねたJRA全1357勝(9日現在)を「馬主別の勝利数」で見てみると、サンデーレーシングが57勝で2位だったことに対し、メイショウの冠名で知られている松本好雄氏が67勝で1位と、それを上回っている。

 その勝ち星の中には、新馬戦からコンビを組み2010年の日経新春杯(G2)と京都大賞典(G2)を牝馬ながら勝利したメイショウベルーガがいる。

 そのメイショウベルーガは、翌年の天皇賞・秋(G1)で右前繋靱帯不全断裂を起こし引退を余儀なくされ繁殖入り。その後、ベルーガの第3仔にあたるメイショウテンゲンで2019年の報知杯弥生賞(G2)を制した池添騎手は、母子に騎乗し重賞を勝つ活躍を見せている。

 他にも2007年のエルムS(G3)を勝ったメイショウトウコンや2012年の京都大賞典を制したメイショウカンパクも池添騎手が勝利に導いた。

 とはいえ、メイショウとの重賞勝ちはこの5勝しかない。もちろんG1勝利もなく、サンデーレーシングに比べると少ないことがわかる。

 果たしてこの先、池添騎手はもっとも勝たせてもらっているメイショウの勝負服でさらなるビッグタイトルを手にする日がくるのか。メイショウキルギスとの勝利が、そのきっかけになるよう、今後もメイショウと池添騎手のコンビに注目したい。

GJ 編集部

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