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1着賞金「約5億円」でも重賞じゃない!? 武豊が挑むジャパンCや有馬記念並みの注目レース、オオバンブルマイと「大盤振る舞い」なるか

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オオバンブルマイ 撮影:Ruriko.I

 今年のNHKマイルC(G1)で3着だったオオバンブルマイ(牡3、栗東・吉村圭司厩舎)が、11月4日にオーストラリアで開催されるザ・ゴールデンイーグル(芝1500m)に出走を予定しているようだ。管理する吉村調教師が18日に明らかにした。引き続き武豊騎手が手綱を取る。

 オオバンブルマイは、昨年の京王杯2歳S(G2)、今年のアーリントンC(G3)と重賞を2勝。ここまで5戦3勝と大きく崩れたことはなく、レジェンドからは「この世代のマイルでトップレベルにいる1頭だと思いますし、G1でもチャンスはあると思います」と能力に太鼓判が押された実力馬だけに期待は大きい。

 また、吉村調教師は「ローズヒルガーデンズはリアルインパクトやトゥザワールドが好走しているように、日本馬も対応できる競馬場だと思いますし、日本で古馬と対戦するよりも限定戦の方がと考え、オーナーと相談して総合的に決めました」と出走に至った経緯をコメントしている。

1着賞金「約5億円」でも重賞じゃない!?

 目標となるザ・ゴールデンイーグルは、2019年に創設された3歳馬限定戦(生産が半年ずれる南半球産は4歳馬)で、重賞の格付けはない。

 しかし、驚くことにこのレースの賞金総額は、1000万豪ドル(約9億5200万円)で1着賞金は、何と525万豪ドル(約5億円)となっているのだ。これは有馬記念(G1)とジャパンC(G1)の1着賞金と同じであり、重賞格付けのないレースでこれだけの賞金額は破格である。

 ちなみにオーストラリアで最も有名なメルボルンC(G1)の1着賞金が約4億円だけにザ・ゴールデンイーグルは、オーストラリア競馬が大盤振舞を施したレースといえるのではないだろうか。

 余談になるが、NHKマイルCで敗れたレジェンドはレース後に「今日はショウバンブルマイでしたね」と振り返ったが、今度はどんなウィットに富んだコメントを出してくれるだろうか。

 話は変わるが、馬名に四字熟語を使われた個性的な馬は、過去にも存在した。

 2001年のダービーグランプリ(G1)を9番人気ながら「無我夢中」で駆け抜け勝利したムガムチュウ。1990年の阪急杯(G3)を1番人気で制したセンリョウヤクシャは父が偉大なノーザンテーストということもあり、文字通り「千両役者」となった。

 1993年のスイートピーS(当時OP)では、上がり3ハロンをメンバー最速で勝利したデンコウセッカは、まさに「電光石火」の鮮やかな末脚を披露。次走のオークス(G1)ではベガの4着に入る活躍をみせた。

 他にもイチゴイチエ(一期一会)やコクシムソウ(国士無双)、テンシンランマン(天真爛漫)などの個性派たちが、その名をターフに残している。

 果たして、オオバンブルマイは先輩馬たちのように、大盤振舞なレースでその名を刻むことができるのか。活躍を期待したい。

GJ 編集部

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