単勝1.8倍ペリエール撃沈は「三冠馬ミックファイア誕生」のジンクス!? コントレイル、ディープインパクトら歴史的名馬誕生の裏で苦しんだライバルたち

9日、東京競馬場で行われたグリーンチャンネルC(L)は、2番人気のオメガギネス(牡3歳、美浦・大和田成厩舎)が勝利。前走のレパードS(G3)で先着を許したライオットガールがレディスプレリュード(G2)で3着に善戦してから4日後、今度は2着馬が古馬を相手に気を吐いた。
レース後、戸崎圭太騎手が「強い内容だったと思います」と評価した通り、終わってみれば3馬身半差の圧勝劇。今後は同じ東京ダート1600mの武蔵野S(G3)に向かうとのことで陣営の視線の先には、当然来年のフェブラリーS(G1)が視野に入っているはずだ。
その一方で、春に東京ダート1600mのユニコーンS(G3)を勝ったペリエール(牡3歳、美浦・黒岩陽一厩舎)は3着を確保したものの、内容的には完敗の結果に終わった。
春のユニコーンSを3馬身差で圧勝したことで、この日は単勝1.8倍という圧倒的な人気に推されていたペリエール。レース後、「今日は休み明けでしたし、まだ3歳ですからね。これからですよ」とC.ルメール騎手は相棒を庇ったが、60キロを背負ったベルダーイメルに2着争いで敗れたことはいただけない。春にはUAEダービー(G2)で4着に善戦するなど、世代をリードしてきたトップホースだが、その座が危うくなってきた。
「今年の3歳牡馬は芝路線こそ、昨日の毎日王冠(G2)をエルトンバローズが勝ち、夏の新潟記念(G3)でもノッキングポイントが勝利、札幌記念(G2)でトップナイフが2着に善戦するなど、ここに来て評価が高まっています。
その一方で、ダート路線はジャパンダートダービー(G1)で2着だったキリンジが先月のシリウスS(G3)で12着、3着だったミトノオーも日本テレビ盃(G2)で6着に敗れるなど、春に活躍した世代のトップホースが古馬の壁に跳ね返されている印象です。グリーンチャンネルCでは、オメガギネスが頑張ってくれましたが、実績馬のペリエールはやや物足りない印象でしたね」(競馬記者)
ペリエール撃沈は「三冠馬ミックファイア誕生」のジンクス!?
記者曰く、あくまで「根拠のない偶然」としながらも、競馬界には「三冠馬が出現した世代は走らない」というジンクスのようなものがあるという。
「牝馬はそうでもないのですが、牡馬は例えばコントレイル世代のサリオス、アリストテレス、オルフェーヴル世代のウインバリアシオン、ディープインパクト世代のアドマイヤジャパンやシックスセンス、古くはナリタブライアン世代のエアダブリンなど、世代のNo.2、3と評価されたトップホースたちが何故か大きなケガに見舞われたり、伸び悩んだりする傾向にあります。
その点で、今年は地方馬から久々に三冠馬ミックファイアという超大物が出ました。あくまで根拠のない偶然なのですが、今年のダート3歳馬も過去のジンクス通りにならなければ良いのですが……」(同)
10月1日時点の3歳馬の賞金ランキングでは、ミックファイアがNHKマイルC(G1)を勝ったシャンパンカラーを抜いて全体4位にランクイン。世代ダートNo.2のヒーローコールも全体8位と奮戦しているが、こちらも地方所属馬だ。
JRA所属のダート馬となると、ミトノオーの全体23位がトップ。芝が主流の日本競馬だけにランキングの低さは仕方ないが、次点の24位ペリエールも敗れてしまった。
ちなみに前回ダート三冠馬が出現したのは、トーシンブリザードの2001年。この世代からはクロフネという超大物が誕生しているが、辿った経緯からは今年のUAEダービーで2着したドゥラエレーデのように生粋のダート馬とは言えないかもしれない。
生粋のダート馬としては6歳になって本格化し、G1を5勝したタイムパラドックスが挙げられる。今年の3歳ダート馬からもジンクスを覆す「遅咲きの大器」が出現するだろうか。グリーンチャンネルCを圧勝したオメガギネスを含め、遅れてくる素質馬たちの動向にも注目しておきたい。
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