【宝塚記念(G1)展望】大本命・武豊キタサンブラックが「凱旋門賞制覇」に向け出陣! 現役最強馬による「春古馬三冠」の大偉業達成なるか!?

 25日、春競馬の締めくくりとなるグランプリ宝塚記念(G1)が阪神競馬場で開催される。

 昨年はキタサンブラックが作ったハイペースの中、最後は壮絶な叩き合い。外から伸びた女傑マリアライトが前年の2冠馬ドゥラメンテを差し切り、2005年のスイープトウショウ以来となる牝馬制覇を飾った。

 今年は雰囲気だけでいえば、スイープトウショウが勝った翌年2006年に近いものを感じる。当時の主役は、秋に凱旋門賞(仏G1)挑戦が決定していたディープインパクトだ。前年の三冠馬が天皇賞・春(G1)をレコード勝ちして挑んだ一戦、競馬界だけでなく国民的なスターとなった名馬を一目見ようと雨の阪神競馬場に大勢のファンが詰めかけた。

 あれから11年後、今年の主役は全国的な知名度を誇るキタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)が務める。鞍上はディープインパクトの時と同じく、競馬界の顔役・武豊騎手だ。

 昨年の有馬記念(G1)以来のレースとなった新設G1大阪杯を完勝し、続く天皇賞・春ではディープインパクトのレコードを更新し、最大のライバル・サトノダイヤモンドを撃破。史上初の春古馬三冠に王手を掛けているのが、昨年の年度代表馬キタサンブラックだ。

 すでに現役No.1を疑う声は皆無という状況で、今回の宝塚記念は2006年と同じように国内最強馬が世界へ羽ばたくための”壮行レース”の体を成しつつある。事前に行われたファン投票では2009年のウオッカ以来の10万票超え。今や名実ともに競馬界の代表馬に上り詰めたスターホースに大きな死角は見当たらない。

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