日本競馬界の悲願、凱旋門賞制覇の鍵となるか? ウエストオーバー、アダイヤー、フクムが日本で種牡馬入り!

今年引退のウエストオーバー、アダイヤー、フクムの欧州G1馬3頭が来年から日本で種牡馬入りすることとなった。繋養先は以下の通りだ。
優駿スタリオンステーション
ウエストオーバー
主な勝ち鞍:愛ダービー、サンクルー大賞
ダーレー・ジャパン
アダイヤー
主な勝ち鞍:英ダービー、KGVI & QES
フクム
主な勝ち鞍:KGVI & QES、コロネーションC
現在の日本競馬の屋台骨と言えば大種牡馬サンデーサイレンスの血統だろう。サンデーサイレンス自身はもちろん、その息子たちも多大な種牡馬成績をあげている。代表馬はディープインパクト、ステイゴールド、アグネスタキオン、ハーツクライ、ダイワメジャー、ゴールドアリュールなど枚挙に暇がない。
しかしサンデーサイレンス系の台頭とともに懸念されるのが血統飽和による日本生産馬の行き詰まりだ。今回やってくる3頭は全て非サンデーサイレンス系で、種付けのしやすさもあり人気になることが予想される。
日本競馬界の悲願、凱旋門賞制覇の鍵となるか?
そして欧州血統の流入は血の閉塞を打破するだけでなく、日本競馬界の悲願でもある凱旋門賞(G1)制覇の鍵となる可能性もある。
ウエストオーバーとアダイヤーの父はG1を10勝した「怪物」フランケル。史上最強馬の候補に必ず名前があがる1頭であり、複数の格付け機関から平地競馬史上最高の評価を得た超名馬だ。昨年の凱旋門賞馬アルピニスタはフランケル産駒で、ウエストオーバーも今年の凱旋門賞で2着につけた。
フクムの父シーザスターズは凱旋門賞馬で、父母アーバンシーも凱旋門賞馬。また全兄バーイードも欧州G1を6勝という名馬一族。種牡馬入りに際してO.バローズ調教師は「日本で人気の種牡馬になることを確信しています」とコメントしている。
ジャスタウェイやイクイノックスが世界レート1位となったり、世界のトップ100・G1レースに複数レースがランクインするなど着実にレベルアップしている日本競馬界。しかし過去21回の挑戦で、未だ手が届かないのが世界最高峰レース凱旋門賞だ。
欧州で戦うために血統がいかに重要かという点に関しては、今年凱旋門賞で好走したスルーセブンシーズが良い例だろう。スルーセブンシーズの父ドリームジャーニーは凱旋門賞2着2回のオルフェーヴルの全兄だ。
洋芝、坂の高低差、重い斤量と日本競馬とは異なる特色を持つ欧州競馬。その舞台では欧州適性のある血統こそ力を発揮できる可能性が高い。今回やって来る欧州中距離の雄たちには、そんな欧州適性のある血を残すことが期待されている。
レジェンドジョッキー武豊や「世界の矢作」こと矢作芳人調教師を始め、多くの競馬関係者にとっての夢でもある凱旋門賞制覇。その達成は海を渡って来る父馬たちによってもたらされるのかもしれない。
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