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ノーザンファームに代わって社台ファームが台頭!? ハイペース必至の福島記念(G3)で狙いたい激走馬

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 いよいよ秋競馬も中盤戦に入り、今週末のエリザベス女王杯(G1)から暮れのホープフルS(G1)まで、8つのG1レースが行われる。中でもイクイノックス、リバティアイランド、ドウデュース、タイトルホルダー、スターズオンアースらが出走を予定しているジャパンC(G1)が待ち遠しいが、まずは今週末のビッグレースを的中させたいところだ。

 一般的にはG1レースのエリザベス女王杯が勝負レースになるだろうが、ここは一捻りしてローカルのハンデ重賞である福島記念(G3)を狙ってみたい。

 今秋のG1レースの傾向として、圧倒的にノーザンファームの生産馬が強いことが挙げられる。スプリンターズS(G1)のママコチャ、秋華賞(G1)はリバティアイランド、菊花賞(G1)もドゥレッツァが勝利し、天皇賞・秋(G1)はイクイノックスが完勝。このエリザベス女王杯にもブレイディヴェーグ、ハーパー、ジェラルディーナ、ディヴィーナ、サリエラ、ククナなどの有力馬が出走。さらに外国人騎手や川田将雅騎手などのトップジョッキーが騎乗することもあり、順当な結果に収まりそうな雰囲気がある。

 一方で福島記念は、G1レースの裏開催で行われるローカルのハンデ重賞らしく、出走メンバーもジョッキーも大幅にランクダウン。ノーザンファームの生産馬はアナザーリリック、カントル、ダンテスヴューの3頭が出走するが、エリザベス女王杯の出走馬と比較すれば明らかに実績不足で、確勝級の有力馬とはいえない。

 表開催のG1レースはノーザンファームの独壇場だが、この舞台であれば他のライバル陣営にもチャンス到来といって間違いないだろう。

 福島記念は過去10年の傾向から逃げ先行馬が優勢だ。実際に昨年は10番人気ユニコーンライオン、一昨年は5番人気パンサラッサが逃げ切っている。さらに過去10年の優勝馬10頭のうち9頭は、最終コーナーで3番手以内に位置しており、福島記念の狙いは逃げ先行馬が定石といえる。だが今年は、これまでとまったく別のレースになるかもしれない。なぜなら今年の出走馬を見ると、明らかに逃げ先行馬が揃いすぎているのだ。

 昨年逃げて勝利したユニコーンライオン、逃げが持ち味のバビット、ここ3勝はすべて逃げ切りのテーオーシリウス、逃げて2連勝でオープン入りを決めたウインピクシス、京都2歳S(G3)を逃げ切って勝利したグリューネグリーン。他にもノースザワールド、シルトホルンといった2~3番手の位置取りで結果を出してきた先行馬が揃っており、明らかにハイペースが見込まれる状況。

ハイペース必至の福島記念(G3)で狙いたい激走馬

 ならば今年に限って狙うべきは、逃げ先行馬ではなく、速い流れをある程度の位置で追走でき、最後まで伸びるスタミナを持つ「差し馬」ではないだろうか。

 というのも福島競馬場は特殊な小回りコースで直線も短いだけに、最後方からの差し切りは困難。2010年を最後に最終コーナーで14番手以降の馬は勝利していない。ゆえに福島コースの経験と好走実績は、このレースを攻略するうえで特に重視すべきポイントである。加えて2007年を最後に牝馬の勝利がないのも見逃せない。これは前述のようにタフなレースになることが要因で、牝馬が勝ちきるにはかなりの底力が必要だと思われる。

 ターゲットは小回りコースを踏まえて1枠から5枠に入り、福島コースを差して勝利した実績のある馬。過去10年の優勝馬はすべて1枠から5枠に入っており、8枠に関しては3着以内もいないほど偏っている。またスタミナを要求される流れになることを踏まえると、重いハンデの馬や高齢馬は厳しい。年齢的には3~6歳、そして過去の傾向から差し馬のハンデは57kg以内が望ましい。

 狙いは社台グループの生産馬で1枠2番のカレンルシェルブルだ。

 今回と同じ福島・芝2000mは4月の福島民報杯(L)を上がり最速で勝利。逃げ先行馬が4着以下に大敗する流れを向正面からまくり切り、見事上がり最速で差し切った。タイトなコーナーを捌いた走りはまさに福島巧者といえるもの。7月の七夕賞(G3)はセイウンハーデスに敗退したが、スローの展開で道中16番手では手も足も出ず。それでも上がり最速の脚を使ったように、やはり福島コースは合っている。

 今回は前述のように逃げ先行馬が揃ってハイペース必至。カレンルシェルブルにとって絶好の展開となるだろう。前走の小倉記念(G3)も、逃げ先行馬でワンツーフィニッシュという流れを上がり最速で追い込み5着、確実に脚を使えるだけに初重賞制覇の期待は高まる。

 今回は鞍上が初騎乗の吉田隼人騎手となるが、脚を溜めるというよりは積極的に仕掛けて押し切るタイプ。逃げ馬が不利な7~8枠に入ったことからも、やはりハイペースは必至。速い流れを読み取って早めに仕掛けるレースが想定される。そのタイミングを間違わなければ、ここで大仕事をやってのけてもおかしくはない。

 続いてカレンルシェルブルの相手は、同じく福島巧者の社台グループ生産馬で、3枠6番ホウオウエミーズに注目。過去10年以上優勝馬が出ていない牝馬なので勝利までは厳しいが、七夕賞でカレンルシェルブルと同じ上がり最速を記録して3着に好走。福島コースはこれまで5度走って勝利も経験しており、今回は七夕賞と同じハンデ54kgなら3着候補の資格は十分、絶好の狙いどころといえよう。

 今年の福島記念はノーザンファーム以外の生産馬の勝負度合いを見抜き、さらに展開を読み切れるかが鍵。検証の結果、狙いは差し馬で社台ファーム生産のカレンルシェルブルとホウオウエミーズとなった。ぜひ参考にしていただきたい。

GJ 編集部

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