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【ジャパンC】「距離不安」ドウデュース上回る刺客2頭?C.ルメールが適性自信のスターズオンアース×「世代1番人気」の調教師が不気味なコメント

【ジャパンC】「距離不安」ドウデュース上回る刺客2頭?C.ルメールが適性自信のスターズオンアース×「世代1番人気」の調教師が不気味なコメントの画像1
イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 今週末は今年最大の注目レースといっていいジャパンC(G1)がついに開催。現役最強の座を懸けた頂上決戦をいまかいまかと待ちわびているファンも多いだろう。

 世界最強馬イクイノックスが、その強さを遺憾なく発揮した天皇賞・秋(G1)。1分55秒2(良)のスーパーレコードで他馬を圧倒したものの、決して激走の反動がなかった訳ではないはず。かねてから陣営が懸念していた体質的な弱さは少々気になるところだ。

 ただ最終追い切りは相変わらず抜群。過去10年で最多4勝を挙げている1枠を引いたことにより、前走に続く圧勝も十分にありそうな雰囲気である。

 また、枠順でいえば2番人気濃厚のリバティアイランドも同じく1枠。一騎打ちを予想されている2頭が揃って絶好枠に入ったなら、両馬の人気に拍車が掛かるのも必然か。

 近年でも3歳秋に三冠牝馬がジャパンCに出走したケースは、2012年ジェンティルドンナ(優勝)、18年アーモンドアイ(優勝)、20年デアリングタクト(3着)と3頭すべてが馬券圏内を確保。この傾向がそのまま当て嵌まるならば、リバティアイランドの好走も約束がされたようなものといえる。

 本来ならジャパンCと同じ東京2400mが舞台の日本ダービー(G1)で、イクイノックスを退けたドウデュースに逆転の期待をしたくなるのだが、アクシデントを挟んだ復帰戦とはいえ、前走の天皇賞・秋で1秒4も離された7着に大敗したのは痛恨。レース当日の負傷で武豊騎手から急遽、戸崎圭太騎手への代打騎乗が決定した誤算もあったが、頼みの武豊騎手の回復が遅れてジャパンCでの騎乗は見送りとなった。

 その上、福永祐一調教師や元JRA騎手の細江純子さんから、現在のドウデュースの馬体について、「マイラー寄り」といった言葉が出たのは、ダービー馬といえども2400mへの距離延長がプラスにならない可能性を示唆しているかもしれない。

 そうなると、次に人気の一角崩しを期待したくなるのは、距離の不安どころか芝2400mがプラスとなりそうな伏兵たちだ。

 まず筆頭に挙げたいのは、2着に敗れたオールカマー(G2)からの巻き返しを狙うタイトルホルダー。G1・3勝の実績は十分であり、陣営もジャパンCを目標にピークの仕上げで挑んでくる。ただ同型のパンサラッサの出走、東京コース未勝利は懸念が残る。

 次に昨年のジャパンC優勝馬ヴェラアズールも注目の1頭だが、こちらは昨年の当レースを最後に1年間未勝利。騎乗予定騎手もT.マーカンド騎手→R.ムーア騎手→H.ドイル騎手と目まぐるしく変わった。昨年勝利に導いたムーア騎手の帰国は痛い。

「距離不安」ドウデュース上回る刺客2頭?

 これらを踏まえた上で、この舞台が最適の条件となりそうなのが、スターズオンアースではないだろうか。

 春は芝2000mの大阪杯(G1)と芝1600mのヴィクトリアマイル(G1)に参戦し、それぞれ2着と3着に惜敗したものの、どちらも手綱を取ったC.ルメール騎手から「2400mが合っている」「2000m以上あった方がいい」と距離不足を意味するコメントも出た。

 レース前に一頓挫あったため、天皇賞・秋を回避するアクシデントも発生したが、不幸中の幸いだったのは、再調整でジャパンCの出走に間に合ったことだ。勢いに勝るリバティアイランドの人気が上回っている一方、致命的な出遅れを喫した昨年の秋華賞(G1)で一番強い競馬をしたのが本馬。結果的に敗れはしても“事実上の三冠牝馬”といっても過言ではない。

 フルゲートまで頭数が増えただけに、馬群が凝縮しやすい内枠に入った人気2頭よりもスムーズな競馬をできる可能性はある。腕達者なW.ビュイック騎手が騎乗するのも非常に魅力的な1頭だ。

 先輩牝馬の意地を見せて欲しいスターズオンアースだが、実は他にも人気的に魅力的な穴馬候補がいる。

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ダノンベルーガ 撮影:Ruriko.I

 その馬とは、昨年のジャパンCで5着に入ったダノンベルーガのことである。

 ここまでキャリア9戦で掲示板を外したことのない堅実派ながら、3歳時に共同通信杯(G3)を優勝した後は7連敗中。善戦を続けているとはいえ、勝利からは見放されているのが現状だ。

 しかし、天皇賞・秋前のJRA共同会見で、本馬を管理する堀宣行調教師から不気味なコメントが出ていたことを思い出したい。師は会見で近走のドバイターフ(G1)、札幌記念(G2)の敗戦に対し、現在のダノンベルーガのリズムと競馬の流れが「マッチしていない」と振り返っていた。その上で「どちらかというと長距離、2000mより2400mの方にシフトしている」と感じたらしい。

 実際、デビュー2連勝を飾った際は上がり3F最速をマークした馬だが、その後は切れる脚のある馬に後れを取っている印象。もし堀師の言う通り、長距離寄りにシフトしているということなら、今回の距離延長はむしろ歓迎すべきといえるだろう。

 元々はイクイノックスやドウデュースを相手にダービーで1番人気に支持された実力の持ち主。世界最強と世代最強を相手に世代1番人気が一矢報いるシーンにも期待してみたい。

GJ 編集部

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