【チャンピオンズC】「中京巧者」アーテルアストレアと横山武史が初タッグ!再浮上の懸かる大一番でチャンスをモノにできるか
秋のダート王決定戦・チャンピオンズC(G1)が12月3日に開催される。今年はダート路線の強豪馬が多く集い、例年以上の熱戦が期待される。
上位人気が想定されるのは、南部杯(G1)を圧勝したレモンポップ、無敗の3歳馬セラフィックコール、ダートに転向して頭角を現した牝馬アイコンテーラー、復活を期す古豪テーオーケインズあたりだろう。
これらから少し離れた人気となりそうだが、アーテルアストレア(牝4歳、栗東・橋口慎介厩舎)と横山武史騎手のコンビも一発を狙える1頭だ。
本馬は芝でデビューした後、2戦目のダート戦で勝ち上がり、以降はダートを主戦場にキャリアを積んできた。今年7月に、チャンピオンズCと同じ舞台条件である名鉄杯(L)を制すると、地方ダート重賞であるレディスプレリュード(G2)を連勝し、見事重賞ウィナーとなった。
アーテルアストレアの強みとして、今回のチャンピオンズC出走メンバーでは屈指の「中京巧者」であることが挙げられる。中京競馬場のダート1800m戦で5戦4勝という驚異的な中京巧者ぶりを見せている。
大井で行われた前走のJBCレディスクラシック(G1)こそ、アイコンテーラーに敗れてしまったが、得意条件と同じチャンピオンズCの舞台ならば、逆転は十分に可能だろう。実際、管理する橋口調教師も中京コースを「ベストの舞台」と前向きだ。
そしてアーテルアストレアの背中には、初タッグとなる横山武騎手が乗る予定だ。木曜日の最終追い切りにも駆けつけ、本番に向けてかなり気合が入っているようだ。
その一方で横山武騎手は、今年に入ってから重賞で歯痒い思いが続いている。春には無敗の皐月賞馬ソールオリエンスと世代の中心に躍り出たものの、日本ダービー(G1)2着、セントライト記念(G2)2着、菊花賞(G1)3着と、1番人気を裏切る結果に終わってしまった。
それだけではなく、マイルCS(G1)では、昨年3月のチューリップ賞(G2)から今年6月の安田記念(G1)までコンビを組んできたナミュールが、藤岡康太騎手を背に悲願を達成。横山武騎手とのコンビ解消を機に、一気にマイル路線の頂点に立った。先日の京都2歳S(G3)は、新馬戦でコンビを組んでいたシンエンペラーが、乗り替わったJ.モレイラ騎手で勝利した。
重賞ではないが、18日の3歳以上1勝クラスにて、新馬戦からオークス(G1)までコンビを組んだペリファーニアも、モレイラ騎手で2着。ペリファーニアといえば、横山武騎手にとって最大の相棒であるエフフォーリアの半妹ということもあり、大切なお手馬の1頭であったことは想像に難くない。
再浮上の懸かる大一番でチャンスをモノにできるか。大舞台で勝負強さを見せてくれることに期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
関連記事
M.デムーロ「今回はさすがに飲んじゃった」無念の降板から朗報!コンビ継続で2年ぶりV狙うチャンピオンズC…「無敗の怪物バトル」まで負けられない?
チャンピオンズC「レモンポップは残り100mで止まる?」。G1馬が馬群に沈む決定的根拠&波乱を呼び込む関西馬とは
「ルメール×川田を買っておけば……」から様相一変!? “2強ムード”チャンピオンズC(G1)は鞍上に「不安」あり?
【チャンピオンズC】テーオーケインズ松山弘平も警戒?「武豊不在」でも頼れる助っ人を確保、アイコンテーラーが狙うサンビスタ以来の牝馬V
ジャパンCに続き、チャンピオンズCも「2強1点」で盤石!? レモンポップ-セラフィックコールに死角なし【東大式必勝馬券予想】