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【ステイヤーズS(G2)予想】モノを言うのは長距離適性とキャリア!どちらも足りないキングズレインは黙って切り!

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 今回は師走の名物マラソン重賞、ステイヤーズS(G2)を予想していく。

 先週の振り返り。まず京都2歳S(G3)は「△」シンエンペラーが豪快な差し脚で快勝したが2着馬、3着馬はノーマーク。やはり2歳戦は走ってみないとわからない。

 そして大一番のジャパンC(G1)はやはりイクイノックスが勝ってしまった。アーモンドアイのレコードには及ばなかったが、3番手から直線抜け出して後続を封じた勝ち方は圧巻であった。「△」リバティアイランド、「▲」スターズオンアースが2着、3着と来たが、配当的な妙味はなかった。

 予想に戻ろう。

 まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。

アルゼンチン共和国杯 10頭
京都大賞典 5頭
古都S(3勝クラス) 3頭
丹頂S(OP)、比叡S(3勝クラス) 各2頭
天皇賞・春、札幌記念、ダイヤモンドS 各1頭
リステッド 1頭
オープン特別 2頭
条件特別(3勝クラス) 1頭
条件戦(2勝クラス) 1頭

 となっている。

 ジャパンCの前哨戦ともなるアルゼンチン共和国杯(G2)だが、ジャパンCに出走しない組は、こちらへ流れて好走している。3600mのマラソンレースだけに、前走も長距離戦が多いが、中距離から臨戦して好走する例もある。

 続いて人気順の成績を見ていく。

1番人気 5-1-2-2
2番人気 0-2-1-7
3番人気 2-1-1-6
4~6番人気 2-4-4-20
7~9番人気 1-2-1-26
10番人気以下 0-0-1-44

 となっている。

 1番人気はほぼ鉄板のように思えるが、馬券圏外から飛んだ2回は昨年、一昨年のものなので過信は禁物だろう。ただ、極端な人気薄が来るわけでもなく、5年の間だけなら19年に11番人気が3着に入っているだけなので、人気薄を狙うにしても一ケタ台の人気に収まっている馬を狙うべきだろう。

 これを踏まえて「◎」は7番アイアンバローズとする。

 前走は京都大賞典(G2)。外枠スタートから積極的に前に出て、逃げ馬を前に見る番手でレースを進めるも、最後の直線で早々に脱落してしまい、11着に大敗した。

 3歳の頃から積極的に長距離戦に使われ、一昨年にはこのレースで2着をマークしている。昨年の天皇賞・春(G1)で5着になって以降はパッとしないレースが続き、前走、2走前とどちらも二ケタ着順だった。

 ただ、昨年のこのレースでも馬券圏内こそ逃したが4着と掲示板は確保。要はこれまで幾度か触れてきたが「固有のレースと相性がいい」パターンと考えられる。このレースはマラソンレースながら意外に前残りしやすい傾向。その意味でも、今回のメンバーで同型馬がアフリカンゴールドだけなので、上手く流れに乗れれば上位への食い込みも可能だと考えている。

「○」には2番ワープスピードを挙げる。

 前走は古都S。内目の枠から上手くスタートして、中団に控える競馬。4コーナーで5番手までポジションを上げて直線を迎え、後ろから追い込んで来た馬を断ち切って勝利した。

 上でも触れたが前走の古都Sはこのレースとの相性が良く、過去10年で3頭が該当しているが、うち2頭は勝ち馬で連対を果たしている。やはり3000mの距離を走って、プラス3ハロンならあまり問題にもならないということか。

 ドレフォン産駒は皐月賞馬のジオグリフに代表されるような芝・ダートの中距離までが適距離だが、この馬だけは長距離で気を吐いている。ここも今の勢いで好走する可能性は高いと見て対抗としておく。

「▲」は穴馬、9番ダンディズムを推す。

 前走は福島記念(G3)。内目の枠からのスタートだったが出遅れて後方待機策。4コーナー6番手まで押し上げて直線へ。外を回って抜け出した馬を追走したが、ゴール前ハナ差だけ届かず2着となった。

 前走福島記念からの臨戦で、過去10年に好走した馬はいないのがマイナスだが、近3走のうち札幌の2600m戦を2回使って3着、2着と好走。この札幌から馬が再び目覚めたかのように好走を繰り返している。

 実に17戦連続で出遅れ、ほとんどのレースで後方からの競馬をし、上がり最速もマークしているほか、33秒台の脚も使えるので、出遅れても捲りが利く。前残りしやすいレース傾向ではあるが、多くはやはり中団かそれより後ろからの追い込み勢が優勢。そういう意味でも押さえておきたい。

「△」は人気サイドの11番テーオーロイヤルと、穴っぽいところで10番シルブロンの2頭とする。

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テーオーロイヤル 撮影:Ruriko.I

 テーオーロイヤルの前走はアルゼンチン共和国杯。外枠からスタートして中団にポジションを取って直線に入ったものの、あっさり力尽きて10着と大敗している。

 昨年は冬のマラソン重賞、ダイヤモンドS(G3)を制し、天皇賞・春でも3着といいところを見せたが、秋の戦績はパッとしないまま、ジャパンCで14着したあと、骨折が判明して約1年の長期休養明けが前走だった。

 前走は休み明けでいきなりの長距離戦という不利もあっただろう。また、マイナス体重で出走してきたあたり、体調が万全でなかった可能性もある。本来鉄砲駆けするタイプなのだが、2走ボケをするわけでもなく、叩き2走目でもそれなりの実績がある。

 シルブロンの前走は札幌日経オープン(L)。中団後ろ目を進んで直線で追い上げたが、勝ち馬が強すぎて、大きく離された5着に終わった。

 こちらは今年のダイヤモンドSで3着に入った馬。次走のメトロポリタンS(L)は案外だったが、札幌の長距離戦で再び復調気配を見せたところで休養に入り、今回は休養明けでの最長距離重賞への挑戦となる。鉄砲駆けの実績もあるので勝ち負けまではなくても、馬券圏内に入る可能性は十分にある。

 ということで、今回は2番、7番、9番、10番、11番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。今回も抜けた馬がいないので、人気しそうな馬は押さえたが、順当に決まってもそれなりの配当にはありつけるのではないだろうか。

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