イクイノックス無双に、福永祐一引退、今村聖奈らスマホ事件まで…競馬ファンが選ぶ2023年競馬10大ニュース【GJ読者アンケート】
皆さん、こんにちは。GJ編集部です。
さて12月を迎え、競馬もいよいよ年の瀬。今年も色々なことがありました。
そこで今回は、全国の競馬ファンの意見を参考に「2023年競馬10大ニュース」を考えてみたいと思います!
まずはGJ編集部の独断と偏見で、今年あった大きなニュースをピックアップしてみました。皆さんも2023年の競馬を振り返りながらご投票いただき、「こういうのもあるよ」「これ、抜けてるぞ」というものがあれば、どんどん「その他」で送っていただければと思います!
・負担重量の変更
この2023年最初のレースから、JRAは出走各馬の負担重量の見直しを行いました。ざっくり言うと「全馬1キロ増」といったイメージでしょうか。JRAが負担重量の変更を行うことは、それほど珍しくありませんが、ここまで大きな変更はあまりありません。この背景には減量に苦しむ騎手への配慮もあったそうです。レースを観る分に大きな変化はありませんが「54キロ~56キロが狙い目」など、データ派にとっては頭の痛い変更だったとか……。
・福永祐一騎手が引退
JRA歴代4位の通算2636勝、G1・34勝を挙げた福永祐一騎手が27年間の騎手生活に別れを告げました。偉大な成績も然ることながら、若い頃から武豊騎手の後継者的な立場で競馬界の顔役を務めてきた方だけに、その引退報道は競馬界の枠を超えるような大きなニュースになりました。今後は技術調教師を経て、来年にも福永祐一厩舎が誕生予定。騎手時代から競馬界きっての理論派で、調教師としても「間違いなく成功する」と言われていただけに、どんなスターホースを送り出してくれるのか今から楽しみです。
・京都競馬場がリニューアルオープン
2020年11月から約2年半の大規模工事を行っていた京都競馬場がリニューアルオープン。待ちに待ったファンもいらっしゃったと思います。総工費はなんと880億円で、名物の円形パドックは憩いの場として開放され、コントレイルの銅像も登場。競馬場が新しくなっただけでなく、菊花賞(G1)や天皇賞・春(G1)といった長丁場のG1が京都に帰ってきたことは感慨深いですね。京都競馬場の工事に携わった方々だけでなく、長く代替え開催を行った阪神競馬場や中京競馬場の関係者の方々もおつかれさまでした!
・スマホ不適切使用
ゴールデンウイーク、そして春のG1開催の真っ只中に前代未聞の事件がありました。競馬開催中に通信機器(スマートフォン)を不適切に使用したとして今村聖奈騎手、永島まなみ騎手、古川奈穂騎手、角田大河騎手、小林美駒騎手、河原田菜々騎手ら6名が30日間の騎乗停止に。競馬で最も大事な公正確保に関する業務上の注意義務を怠ったことだけでなく、昨年の新人王・今村騎手を筆頭に注目度の高い女性騎手が関与したということで、競馬の枠を超えて注目を集めました。
・スキルヴィング予後不良
今年の日本ダービー(G1)では、悲しい出来事がありました。トライアルの青葉賞(G2)を勝って2番人気に推されたスキルヴィングがゴール入線後の1コーナー付近で倒れてしまい、急性心不全で亡くなってしまいました。日本ダービーという大きなレースの出来事だったこともあって、このショッキングなニュースはたちまち日本全国の競馬ファンを悲しみで包むことに……。また本件は1頭の有望な競走馬が亡くなったというだけでなく、若い馬が長い距離や詰まったレース間隔で走ることへの影響が改めて議論される機会にもなりました。
・海外ダートで大活躍
2月のサウジC(G1)をパンサラッサが、3月のドバイワールドC(G1)をウシュバテソーロが勝ち、さらに秋の米ブリーダーズCクラシック(G1)でデルマソトガケが2着に健闘するなど、今年はダート路線でも日本馬の活躍が目立ちました。今や世界でもトップクラスと言われている日本競馬ですが、これまでの海外での主な活躍は芝が中心。日本競馬の主流が芝ということもあって、ダートは一歩遅れている印象でした。しかし、今年の大活躍でそんなイメージは完全に払拭。今後は芝もダートも、さらに世界の頂点を狙っていくことになるでしょう。楽しみです。
・ミックファイアが無敗の三冠達成
海外での快挙も然ることながら、今年の「ダート」を語る上で地方所属馬ミックファイアの活躍ぶりは外せないでしょう。昨年9月のデビューから圧倒的な強さで羽田盃、東京ダービーと無敗のまま二冠達成。注目されたジャパンダートダービー(G1)では、初対決となったJRA勢を跳ね返して南関東三冠達成となりました。なお無敗での三冠はトーシンブリザード以来、史上2頭目。年末の東京大賞典(G1)で、どんな走りを見せてくれるのか楽しみですね。来年はダート三冠路線が大きく整備され、JRA所属馬の本格参戦が見込まれています。前体制の最終年にミックファイアが出現したことは、地方の競馬関係者にとっても大きな勇気になったと思います。
・リバティアイランドが三冠達成
一方、JRAでも今年はリバティアイランドという三冠馬が生まれました。史上7頭目となる牝馬三冠です。リバティアイランドはその強さも然ることながら、主戦の川田将雅騎手から「お嬢さん」と呼ばれているところが、なんとも愛らしいですよね。また川田騎手と中内田充正調教師は幼馴染という間柄で、これまでも多くの名馬を手掛けてきた名コンビ。ジャパンC(G1)への果敢な挑戦はイクイノックスに跳ね返されてしまいましたが、間違いなく来年以降の競馬界を背負っていく1頭だと思います。
・イクイノックス無双
2023年は「イクイノックスの年」と言っても過言ではないでしょう。昨年の有馬記念(G1)を勝って、現役最強馬になったイクイノックスですが、それはこの馬のストーリーの序章に過ぎませんでした。初の海外遠征となったドバイシーマクラシック(G1)で叩き出した129ポンドはロンジンワールドベストレースホースランキングで1位となり、結局この牙城が崩されることはありませんでした。それだけでなく、天皇賞・秋(G1)で記録した1分55秒2というスーパーレコード、さらにリバティアイランドの挑戦を跳ね返したジャパンC、そして引退後に発表された種付料2000万円スタート……。もう、何もかもが凄すぎて言葉がありません。
・ノーザンファームのG1連勝記録
そんなイクイノックスやリバティアイランドを輩出したノーザンファームですが、2023年はそんな生産界の絶対王者がG1・12連勝という、とんでもない記録を打ち立てた年でもありました。具体的には5月のヴィクトリアマイルから、11月のジャパンCまで「ノーザンしか勝たん」という状況に。まさにリアル・ウイニングポスト、永久不滅の大記録と言いたいところですが、いつかノーザンファーム自身が記録を更新する未来が見えるのは筆者だけでしょうか?
以上、一通り挙げてみたつもりですが、いかがでしょうか? 「こういうのもあるよ」「これ、抜けてるぞ」というものがあれば、どんどんご意見いただけると幸いです。
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