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G1馬でも「未完」の大器!? 3歳馬好走の有馬記念はソールオリエンス快進撃の出発点となるか

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有馬記念で有力視されるソールオリエンス 撮影:Ruriko.I

最近の有馬記念は3歳馬が大活躍

 24日に中山競馬場で行われる有馬記念(G1)。一年を締めくくる暮れのグランプリに今年も実力馬・人気馬が集結する。

 近年の有馬記念では3歳馬の活躍が目立つ。直近5年で3歳優勝馬は3頭。また着内は計6頭と複勝率46.2%にものぼる。

 今年もダービー馬タスティエーラをはじめ3歳馬が3頭出走予定だ。そんなタスティエーラのライバルにして、皐月賞(G1)を衝撃的な末脚で制したソールオリエンス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)に注目したい。

 ソールオリエンスは中山コースを3戦経験しており、いずれも重賞で3戦2勝・2着1回と好成績だ。クラシック路線を歩んできたこともあり、2500mという距離も問題ないだろう。

 今回は主戦を務めてきた横山武史騎手から川田将雅騎手に乗り替わり。共同会見にて川田騎手は「想像していた通りといいますか、いい意味でまだまだ幼くこれから来年もっとよくなるだろうな、という背中をしていました」と発言。

 ソールオリエンスが成長過程にあることはかねてから関係者に言及されていた。

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川田×社台は先日もジャンタルマンタルが朝日杯FSを勝つなど好調だ 撮影:Ruriko.I

G1馬でも「未完」の大器!?

 横山武騎手は京成杯(G3)後に「能力だけでカバーしてくれました。心身ともにまだ成長してほしいところはあります」と、日本ダービー(G1)前には「完成は秋と言っていましたが、古馬ですね。まだまだ(完成に)時間はかかる」とコメントしていた。

 手塚師も皐月賞後に「若さも見せていました」と、セントライト記念(G2)後には「道中遊びがあった」とコメント。世代屈指の実力ながらまだ伸びしろがあるという評価だ。

 キタサンブラックは17年有馬記念覇者。また同父産駒にして、先日惜しまれつつターフを去ったイクイノックスも昨年3歳で制している。血統的にソールオリエンスもレースとの相性は良いように見える。

 横山武騎手はソールオリエンスの前走である菊花賞(G1)について「(敗因は)距離かなと思います」と分析。3000mでは力を発揮できなかったようだ。イクイノックスは菊花賞には出走していない。

 手塚師は「大一番なので、最大限に力を発揮できるよう、かなりハードに攻めました。(ソールオリエンスは)春よりいい感じにパワーアップして、申し分なくきています」と成長をアピールしている。

 懸念点を挙げるとしたら乗り替わりだろう。川田騎手は有馬記念に10回騎乗しているものの未勝利。横山武騎手は3回騎乗で1勝(うち競走中止1回)。レース相性としては横山武騎手のままが良かったかもしれない。

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横山武史騎手はジャスティンパレスとのコンビで参戦 撮影:Ruriko.I

 しかしSNSでは「乗り替わりするならここだなというのは分かる」、「ここで一回川田騎手に乗ってもらって、来年また横山武騎手に戻してもいい」という意見も。乗り替わりもソールオリエンスの成長に必要な経験という見方もあるだろう。

 キタサンブラックの有馬記念成績は3歳時に3着、4歳時に2着、5歳時に1着と順調にステップアップしていた。ソールオリエンスも現時点で期待できる馬ながら、来年以降がより楽しみな1頭。今回の有馬記念が快進撃の出発点となるか注目だ。

GJ 編集部

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