
【有馬記念】ソールオリエンス、タスティエーラは買いか消しか?3歳牡馬の世代レベルを確認可能な注目の一戦!

今年も早いもので中央競馬の開催も残すところあと3日。24日の中山競馬場では、有馬記念(G1)が行われる。
登録のあったドゥラエレーデ陣営が、同レースを回避して東京大賞典(G1・29日、大井)に向かうことを表明したとはいえ、出走を予定しているメンバーには、G1馬が8頭と豪華なメンバーが集まりそうだ。
そして今年の有馬記念には皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラも参戦予定。菊花賞馬ドゥレッツァは回避となったものの、3歳世代のトップクラスと古馬の強豪が激突することも興味深い。
また、香港ヴァーズ(G1)に出走を予定していたシャフリヤールは、現地主催者から不整脈の疑いが認められたため、出走を取り消してのグランプリに転戦。これによりシャフリヤール、ドウデュース、タスティエーラといった3世代のダービー馬3頭が一堂に会することとなったのも珍しいケースだ。
まだまだ未知数な3歳牡馬たちの実力
ひとつ気になるのは、クラシック三冠を分け合った3歳牡馬の実力が古馬相手にどこまで通用するかである。牝馬三冠を達成したリバティアイランドは、世界最強馬イクイノックスを相手にジャパンC(G1)で2着に入る健闘を見せたが、牡馬に関してはまだまだ力関係が見えてきていない。
そこで一定の物差しとして参考になりそうなのが、有馬記念前日の土曜中山で行われるメインレース・グレイトフルS(3勝クラス)かもしれない。
中山の芝2500mは有馬記念と同じというだけでなく、本レースには菊花賞(G1)で4着に入ったリビアングラス(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が出走を予定。G1の有馬記念と単純に比較するには無理があるものの、勝ちタイムや馬場の内外の有利不利、他世代との比較材料にはなりそうである。
「ドゥレッツァに騎乗したC.ルメール騎手の巧みなペース配分にライバル各馬が翻弄された菊花賞でしたが、勝ち馬がペースを落としたタイミングで果敢にハナを奪ったのがリビアングラスでした。2着タスティエーラと3着ソールオリエンスに先着されましたが、後者とは3/4馬身差の激戦を演じています。
もしリビアングラスがグレイトフルSを楽勝するようなら、有馬記念の2頭の評価を上げる必要がありますし、反対に力負けするようなら過大評価をしない方がいいという見方も可能でしょう。いずれにしても注目したいレースですね」(競馬誌ライター)
ソールオリエンス、タスティエーラは買い?それとも消し?
それ以外にも日曜中山にグッドラックH(2勝クラス)という芝2500mのレースもあるのだが、こちらは指標となる馬が不在の上に有馬記念当日の9R。時間的なゆとりも欲しいところだけに、土曜メインで参考になりそうな馬が出走してくれるのは有難い。
迎え撃つ古馬勢も武豊騎手のドウデュース、ジャスティンパレス、タイトルホルダーにスルーセブンシーズと手強いメンバーだが、3歳トップクラスの牡馬たちも、この世代がリバティアイランドだけではないと証明したいところだ。
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