JRAは何故「WIN5」を競馬場で売らないのか? 6年間遅らせた「現金購入システム」開発発表の”裏側”に見える最大の「懸念材料」とは
近年、ギャンブル全般に対しての国や世間での風当たりは強くなる一方だが、施設周辺の治安維持は、最も大きく叫ばれているギャンブル依存症問題に匹敵する重大な課題であるといえるだろう。
すでに競馬場内やその周辺などに数多くのガードマンを配し、環境や治安の維持への強い取り組みがうかがえるJRAだが、WIN5の現金購入化に向け、より一層の安全対策が必要になるのは間違いなさそうだ。
警備体制の抜本的な強化に掛かる費用と、WIN5の現金発売による売り上げ増……果たしてメリットは生まれるのか。発売当初の2011年からずっと多くの要望があったWIN5の現金発売だが、JRAがここまで渋ってきた理由がなんとなく見える。