【フェブラリーS】王者レモンポップ不在でも「G1馬6頭」の豪華メンバー集結!? 「レベル低下」囁かれる頂上決戦に救世主登場あるか
24日に行われるサウジC(G1)は、昨年パンサラッサが優勝し1着賞金1000万ドル(約13億5000万円)を獲得した世界最高峰のダート戦。今年も“国内2強”と目されるレモンポップやウシュバテソーロなど、錚々たるメンバーが揃う予定だ。
サウジCが充実する一方で「メンバー手薄」を嘆かれるのがフェブラリーS(G1)。由緒ある国内のダート王決定戦ながら、1着賞金が1億2000万円ということで、同じ時期に開催されるサウジCには賞金面で大差をつけられている。
そんなフェブラリーSの開催も18日に迫ったが、想定メンバーを見ると決して手薄とは言えなくなってきた。ダートG1馬ではキングズソードを筆頭に、地方からはミックファイアとイグナイターが参戦予定。他にも昨年2着のレッドルゼルなど実績馬の名前がある。
2022年に芝のホープフルS(G1)を制したドゥラエレーデも、昨年チャンピオンズC(G1)と東京大賞典(G1)で連続3着に好走したことで、今やダートの有力馬として参戦予定。さらにはダート初参戦の芝G1馬シャンパンカラーも出走を検討している。彼らが揃えばG1馬6頭、他の実績馬も含めて見応えのある一戦になるだろう。
しかし、砂で実績十分のキングズソード、レッドルゼル、ドゥラエレーデを除くと、他のG1馬は“挑戦者”と言える立場かもしれない。芝路線や地方からの挑戦は実るのだろうか。
初ダート&地方からの挑戦組はやや苦戦も
先述の通り、シャンパンカラーはダート未経験。フェブラリーSの歴史上、初ダートで出走した馬の最高着順は3着。2001年のトゥザヴィクトリーが記録したが、その他の馬は2000年のキングヘイローが13着、2013年のカレンブラックヒルが15着など厳しい結果に終わった。
昨今はウシュバテソーロやアイコンテーラーなど、芝→ダートの路線変更は功を奏しているが、やはり「いきなりG1」では難しいようだ。NHKマイル(G1)覇者であり、フェブラリーSと同じ東京競馬場で実績はあるが、好走を見せられるか。
また、地方馬としてはメイセイオペラ以来、25年ぶりのフェブラリーS制覇が期待される昨年の南関東三冠馬ミックファイアは、前走の東京大賞典で中央馬に大敗。今回も骨のあるメンバーが集まりそうだが、果たして巻き返しは叶うだろうか。
その点では、同じ地方馬でも前走、中央勢を抑えてJBCスプリント(G1)を制したイグナイターには魅力を感じる。2走前は1600mの南部杯(G1)を使い、1着のレモンポップにこそ大差をつけられたが、ここでも他の中央勢を上回る2着に食い込み、存在感を発揮した。
同馬にとっては、2021年のユニコーンS(G3)以来となる東京コース。当時は12着に敗れたが、成長を遂げた今なら勝負になるか。鞍上には今年早くも重賞2勝と波に乗る西村淳也騎手を迎えるのも心強い。
いずれにせよ、戦前の予想とは打って変わってダート王決定戦に相応しいメンバーが揃いそうな今年のフェブラリーS。制するのは中央ダートの実績馬か、別路線からの挑戦組か……その注目度は密かに高まりつつある。「レベル低下」が囁かれる頂上決戦に救世主は登場するだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛