
武豊「勝手にイメージを膨らませています」無傷の5連勝決めた最強候補に海外からも熱視線! レジェンドは世界最高峰への挑戦も視野

「着差以上の勝ち方だったと思います。まだ奥がありそうですし楽しみです」
先週土曜に京都競馬場で開催されたアルデバランS(OP)。レースに騎乗した武豊騎手がそう褒め称えたのが、デビューからダートで無傷の5連勝を決めたオーサムリザルト(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
12頭で争われた一戦で人馬は前半、後方で末脚を温存しながらじっくりとレースを運ぶ。3コーナー手前から外をまくるように徐々に進出を開始。直線に向いて早々に先頭に立つと、内で粘るハピを振り切ってゴールした。
「オーサムリザルトは初のオープン戦だった上にメンバー唯一の牝馬、さらに大外枠と厳しい条件が重なっていました。それをものともせず、チャンピオンズC(G1)3着の実績があるハピ以下を抑え込んだのですから見事な走りでした」(競馬誌ライター)
巧みな手綱さばきでオーサムリザルトを勝利に導いた武豊騎手はその後、オフィシャルサイトの日記を更新。「飄々と走ってくれる馬で、乗っていて頼り甲斐があります」と、同馬の走りに改めて高い評価を与えている。
さらに「左回りのダート1800m以上の条件が多分ベストで、ブリーダーズカップディスタフで大仕事をしてくれるんじゃないかと、勝手にイメージを膨らませています」と、ゆくゆくは海外のビッグレースで栄冠をつかむシーンまで、すでに思い描いているようだ。
ちなみにレジェンドが名前を挙げたブリーダーズCディスタフ(G1)と言えば、米国競馬で牝馬ダート路線の1年を締めくくるレース。米国の最強女王決定戦の位置付けをなしている最高峰の舞台である。
過去にはG1・13勝の歴史的名牝ゼニヤッタや(当時の名称はブリーダーズCレディーズクラシック)、ポタジェの母ジンジャーパンチなどが同レースを制しており、2021年に日本馬のマルシュロレーヌが優勝したことを覚えているファンも多いだろう。
オーサムリザルトもこのまま破竹の勢いで快進撃が続けば、同レースで有力候補の1頭となっても不思議ではなさそうだ。
海外も武豊×オーサムリザルトに注目?
「オーサムリザルトは無敗の米国三冠馬ジャスティファイの産駒であることもあってか、アルデバランSの勝利が現地メディア『Thoroughbred Daily News』でも取り上げられるなど、米国でもすでに注目を集めているようですよ。
日本の競馬ファンがオーサムリザルトと武豊騎手の海外挑戦に期待を寄せるのはもちろんですが、現地のファンも遠征を待ち望んでいるかもしれませんね」(同)
果たして海外挑戦を視野に入れるレジェンドのイメージは現実となるか。まずはオーサムリザルトが連勝を伸ばしてくれることを期待したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA「勝てない騎手」が名門・池江泰寿厩舎所属で大出世!? 裏には競馬界の現状と「救いの手」が……
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 府中の大ケヤキ、実は「偽名」だった!? 伐採試みた作業員が死亡、サイレンススズカも散った「魔の第3コーナー」の怪、ダービーが行われる東京競馬場の都市伝説に迫る
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- トウカイテイオー最後の産駒と対戦予定だった「ハルウララ」より勝てない馬 不名誉な“日本記録”を更新し続けても走り続ける事情とは?