
今村聖奈「月日が過ぎるのは早い」来月には後輩デビューも自身は苦戦…「馬の力に助けてもらった」重賞ウイナーとの再コンビで掴みたい再浮上のきっかけ

年初から続いていた京都開催、そして先日スタートしたばかりと思われた東京開催が、今週末をもって早くもフィナーレを迎える。
このペースだとあっという間に宝塚記念(G1)を迎えてしまう気もするが、時の流れを早く感じているのは今年デビュー3年目を迎えた今村聖奈騎手も同じのようだ。
同騎手は『日刊スポーツ』に連載しているコラム『今村聖奈のLovelyDays』の中で、6日にJRA競馬学校の卒業式があったことに触れ「もう自分の卒業から2年がたつのか…と思うと、月日が過ぎるのは本当に早いなと感じます」と、光陰矢の如しといった感じで振り返った。
そして来月には中学生の頃から知るという新人女性騎手の大江原比呂騎手もデビューするが、「後輩が増え、これまで以上に結果が求められる立場になります。気を引き締めて頑張りたいです」と、改めて先輩としての決意を語っている。
そんな3年目の今村騎手だが、今年はここまでわずか1勝。このままだと年間10勝に届くかどうかのペースである。ルーキーイヤーは51勝、昨年も25勝をマークしていたことを考えると、いささか寂しい数字といえるだろう。
ただセルバーグ(牡5歳、栗東・鈴木孝志厩舎)との再コンビが予定されている18日の小倉大賞典(G3)は、復調のきっかけを掴む一戦となるかもしれない。
セルバーグと掴みたい再浮上のきっかけ

今村騎手は同馬とここまで5回コンビを組み【2-0-2-1】と好相性であることでも知られる。コンビで初勝利を挙げたのは一昨年の10月だが、実はこのときの自身はワーストの79連敗を喫していた時期でもあった。
セルバーグとのコンビで白星を飾りスランプから脱出すると、今村騎手はレース後「馬の力に助けてもらいました」と相棒に感謝の気持ちを伝えていただけに、セルバーグは今村騎手にとっても思い入れのある1頭に違いない。
同馬に騎乗したのは昨年3月の六甲S(L)4着が最後。乗り替わり2戦目にセルバーグが松山弘平騎手を背に中京記念(G3)を勝つなど、チャンスを逃がした感もあったが、今回は今村騎手にとって6戦ぶりのコンビ復活となるだけに気合の入る一戦となりそうだ。
「セルバーグは小倉大賞典と同じ芝1800mで1戦1勝ですが、この白星も今村騎手の手綱で掴んでいるように、個人的には一番手が合っているように思います。今村騎手にしても今回は腕の見せどころだと思いますし、再浮上のきっかけを掴んでほしいですね」(競馬誌ライター)
なおセルバーグに課せられたハンデは57キロ。同じ重賞1勝馬のフェーングロッテンが58キロ、重賞未勝利のディープモンスターが58.5キロを背負うことを考えると、有利な斤量といえるだろう。
管理する鈴木孝師は「自分のリズムで運べればしぶとい」と話しているが、果たして今村騎手はどのような手綱さばきを見せてくれるだろうか。
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