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【弥生賞】川田将雅と新コンビも「鞍上未定」の怪…シンエンペラーVSジャンタルマンタルに「鞍上問題」と距離適性のジレンマ?

【弥生賞】川田将雅と新コンビも「鞍上未定」の怪…シンエンペラーVSジャンタルマンタルに「鞍上問題」と距離適性のジレンマ?の画像1
川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 3月3日、中山競馬場で行われる弥生賞ディープインパクト記念(G2)。本番の皐月賞(G1)と同じ中山の芝2000mが舞台だけに、有力馬が出走することでも知られている。

 目玉は何といってもシンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)の登録だろう。凱旋門賞馬ソットサスの全弟という超良血馬は、デビュー前に懸念された日本の馬場適性への不安を払拭して快勝。2戦目の京都2歳S(G3)で重賞初勝利を手にし、レガレイラの2着に敗れたとはいえ、ホープフルS(G1)でトップクラスの実力を証明した。

シンエンペラーの矢作師が意味深な発言

 ただ、ここまでの3戦すべてで違う騎手が騎乗していた点も見逃せない。

 その顔触れはデビュー戦で横山武史騎手、2戦目がJ.モレイラ騎手、3戦目がB.ムルザバエフ騎手というなかなか豪華なメンバーが手綱を任されてきた。そこへきて4戦目に川田将雅騎手を起用したのだから、継続騎乗となりそうな雰囲気もあった。

 しかし、『スポーツ報知』の報じた記事によると、本馬を管理する矢作師から「その後は未定です」と説明があった様子。つまり、トライアルで騎乗するからといって、皐月賞で継続騎乗するとは限らないということだ。

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ジャンタルマンタル 撮影:Ruriko.I

 そこで思い浮かぶのは、1番人気に支持された先日の共同通信杯(G3)で2着に敗れたジャンタルマンタル(牡3、栗東・高野友和厩舎)の存在である。

 同レースの勝ちタイムは1分48秒0(良)。同日に行われた未勝利戦よりも遅かった。前半が超スローペースで流れた関係もあり、折り合いに苦しむ馬が複数出たが、ジャンタルマンタルもその1頭。先に抜け出したジャスティンミラノに追い縋ったものの、最後までライバルを捉えることは叶わなかった。

「タイミングがタイミングだけに、川田騎手とシンエンペラーのコンビ結成は少し気になりました。一部では行かせれば勝てたんじゃないかという声もありましたが、先のことを考えると我慢させる競馬を選択した意味はあります。

とはいえ、ジャンタルマンタルの前進気勢の強さは、これから距離が延びていくクラシックで不安材料のひとつとなることは確かです。今後の結果次第ではマイル路線への転向も視野に入ってくるでしょう」(競馬記者)

 芝2400mの日本ダービー(G1)を見据えた場合、中間にあたる皐月賞が追試の役割を果たす可能性は考えられそう。そういった面も含めて次走でどのレースに使われるのかにも注目が必要だ。

 もしジャンタルマンタルがクラシックに向かうならシンエンペラーとの鞍上問題が発生する可能性もあり、NHKマイルC(G1)なら川田騎手のシンエンペラー続投も十分にあるのではないか。

 NHKマイルCがまだ先のため、皐月賞を使った後でもタイミング的には間に合う。仮に2頭が皐月賞で激突するようなら、個人的にジャンタルマンタルは鮫島克駿騎手の再登板に期待したいところだが……。徐々に足音の近づいてくる春のクラシック、有力各馬がどの騎手とコンビを組むのか予想してみるのも楽しみのひとつだ。

GJ 編集部

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