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【フェブラリーS(G1)予想】大物オメガギネスと昨年レモンポップの「違い」とは。ミックファイアの逆襲に期待!

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 今回は春のダート王決定戦フェブラリーS(G1)を予想していく。

 まずいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
チャンピオンズC(ジャパンCダート含む)、根岸S 各9頭
東海S 4頭
東京大賞典 3頭
川崎記念 2頭
JBCスプリント、武蔵野S 各1頭
オープン特別 1頭
となっている。秋のダート王決定戦たるチャンピオンズC(G1)から2カ月しか間隔がないので、そこから直行する馬と、直近で開催される前哨戦の根岸S(G3)を叩いてくる馬がちょうど半々、かつ半数以上がこのどちらかのステップを踏んで好走している。川崎記念(G1)は開催時期が今年から移行するので度外視。いずれにしても前走傾向はバリエーションが多いわけではないので、このいずれかのステップを踏んだ馬から狙うのが正解だろう。オープン特別からの臨戦が1頭だけいるが、10年前の話なのでこちらも度外視する。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 5-2-2-1
2番人気 3-2-0-5
3番人気 0-1-2-7
4~6番人気 1-3-3-23
7~9番人気 0-1-3-26
10番人気以下 1-1-0-66
となっている。1番人気は鉄板。飛んだ1回は一昨年のレッドルゼル(6着)。3番人気は数字の上ではアテにならないが、近5年で2頭来ているので好走傾向にはあると考えていい。基本的に上位人気が1頭以上来た上で、隙間に中穴クラスの馬が突っ込んで来るという構図。ただ、20年のケイティブレイブ、14年のコパノリッキーのように最低人気が突っ込んで来て数十万馬券をたたき出すこともある。


 これらを踏まえて「◎」は不思議なほど人気がない3番ミックファイアとする。

 前走は東京大賞典(G1)。9頭立ての少頭数レースで外枠から好位につけて追走。スローペースで流れていき、直線でも前残りの展開になり、早々に脱落して8着に敗れた。

 今年の秋口までは無敗のダート3冠馬として、その強さを賞賛されていたのだが、古馬との初対戦となった前走で予想外の大敗を喫したために、昨年のダート3冠のレベルすら疑われる状況。今回も初の中央参戦ということで人気を落としてしまっている。

 陣営は前走に関して「初の古馬との対戦でゲートが良くなかったことで馬がやる気をなくしてしまった」と分析。中間は強めに追って「状態がピリッと良くなっている」とのこと。スタート直後の芝や軽いダートは「向いている」と色気十分なコメントだ。

 実際、G3時代から過去40回の中で、地方馬はメイセイオペラが99年に勝ったきりで、以降出番がない。それもあっての人気薄だろうが、レベルがどうあれ無敗でダート3冠を制したポテンシャルは並みではなかろう。

 今回は2歳の条件戦以来のコンビとなる矢野貴之騎手に乗り替わりとなるが、それも雰囲気を変える好材料になり得る。相手は強いが、25年ぶりの地方馬勝利に最も近い存在ではないかと考えていること、さらにこの実績で人気がないだけに馬券妙味もあり、本命としたい。


「○」は逆に人気サイドだが14番ウィルソンテソーロを挙げる。

 こちらも前走は東京大賞典で、大外枠から先手を取って逃げ、直線でも粘りに粘ったが、同馬主であり「世界の」ウシュバテソーロにゴール前で交わされ惜しい2着となった。

 明け5歳馬となるが、未勝利戦の頃は負け続きでいいところがなかったものの、未勝利を脱出して以降は11戦して馬券圏外はわずか2回、その2回も5着と掲示板を確保している堅実派に変貌した。

 陣営も「東京ダート1600mは条件戦の時にいい勝ち方をしており、この馬にとってベスト」と強気のコメント。今回は松山弘平騎手に乗り替わりになるが「すぐ特徴を掴んでくれるだろう」と期待込みの楽観的な見方をしている。

 年末のチャンピオンズC(G1)、さらに中2週で臨んだ東京大賞典でもハイレベルな馬たちを相手に2着と大健闘している。しかも、チャンピオンズCでは後方一気、東京大賞典では上でも触れたが逃げの一手という正反対の戦法で連対を果たす離れ業をしてのけた。

 近走成績も申し分なく、人気になるのは当然と言えば当然なのだが、押さえないわけにはいかないだろう。


「▲」は穴人気しそうな11番キングズソードを推す。

 前走はこちらも東京大賞典で、中団後ろ目につけて追走し、上がり2位の脚で追い込んだものの、5着に終わっている。

 元々安定した成績を収めてきた馬ではあるが、一昨年11月以降は特にそれが顕著になり、8戦して着外は前走の5着だけという充実ぶり。特に2走前はJBCクラシック(G1)を制して、G1ホースの仲間入りを果たしている。

 陣営からは「今なら2000mよりマイルの方が合っている」ということで、血統的にも「全兄が1400mがベストだっただけに距離とこのメンバーなら折り合いも楽になるはず」とコメント。「必ず脚を使えるので、直線で持ち味を出せれば」と色気のある話が出ている。

 実際のところ、ここまでのキャリアでマイル戦を使ったことはないのだが、1400mや1700mは使っており、3走前にも1700mで勝ち星を挙げている。2000mのJBCクラシックを勝ってはいるが、陣営の言うように距離短縮が吉と出る可能性はありそうだ。


「△」は穴馬1番イグナイターと人気サイドの4番ドゥラエレーデの2頭とする。

 イグナイターの前走はJBCスプリント(G1)で、2番手追走から直線で抜け出し、後続を断ち切って初G1を制した。

 こちらは同じ地方馬でもミックファイアと違い、昨年のNARグランプリ年度代表馬に選ばれていながらも、さして注目を集めるでもなく「地方の有力な1頭」の位置に甘んじてきた感がある。とは言え、昨年はかしわ記念(G1)こそ馬券圏外だったが、それ以外は交流重賞、地方重賞を含めてすべて馬券になっているという堅実な走りをしてきた。

 特にマイルは長いと思われていたのを覆すかのように、マイルCS南部杯(G1)では2着に入り、その勢いでJBCスプリントを制している。休み明けになるが馬の勢いは衰えていないはずだ。

 陣営もいったん放牧に出した後、帰厩してからも調整は順調で「馬体の緩みも消えて、一層充実した感じがある」と高評価。あとは「スタートを決めて、上手く好位につけてくれれば」と前向きなコメントを出している。

 ミックファイアの項でも触れたが、いかんせん地方馬に実績がないレース。ローテーション自体は好走例のあるものであり、実績を考えれば一発があってもおかしくはない。

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ドゥラエレーデ 撮影:Ruriko.I

 ドゥラエレーデの前走は東京大賞典で、ウィルソンテソーロの後ろにつけて追走。直線でやはり粘ったが、ウィルソンテソーロを交わせず、後ろから来たウシュバテソーロに交わされて3着に終わった。

 2歳時のホープフルS(G1)では14番人気の人気薄で勝利し、246万馬券を演出した本馬。芝のG1を勝っているにもかかわらずUAEダービー(G2)に出走して2着。再び日本に戻って日本ダービー(G1)には出走したが、まさかのスタート直後の落馬で競走中止。続く2走も凡走したものの、再びダートへ参戦してチャンピオンズC3着、前走3着と息を吹き返した。

 陣営からは「中間に放牧を挟み、いい状態で帰厩。今は活気もあって状態を維持している」との話。「初のマイル戦に戸惑わなければ」と若干懸念があることを隠さなかったが、自信のあるところはのぞかせている。

 ただ、これも2歳時に札幌のダート1700m戦の未勝利を勝ち上がっているので、距離的にまったく未知という感じでもないだろう。むしろ、芝で不振に陥ったところでダートのG1に挑戦させ2戦続けて3着に好走させたことがすごい。

 今回もB.ムルザバエフ騎手が継続騎乗ということで、G1連続3着を超える好走も期待できる。こちらも人気になるのは仕方ないが、押さえる必要はあろう。


 また、人気の軸になりそうな5番オメガギネスだが、5戦のキャリアですべて連対、さらにレパードS(G3)に続いて、前走の東海S(G2)も2着と好調だ。

 ただ、昨年のレモンポップと決定的に違うのは「重賞勝ちがない」こと。重賞2着2回で、さらにマイル2戦目と言うこともあり、キャリアの浅さが露呈する可能性が高いと見て、こちらは切りとする。

 ということで、今回は1番、3番、4番、11番、14番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。中央の人気2頭が順当に来ると配当は期待できないが、地方馬のどちらかが馬券に絡むだけで万馬券が見えてくる。地方馬の好走に期待したい。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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