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C.ルメール騎乗の1番人気がデビュー戦「シンガリ」大惨敗…「前進気勢がないと感じていた」母にG1ホースを持つ期待の良血があまりに厳しい船出

C.ルメール騎乗の1番人気がデビュー戦「シンガリ」大惨敗…「前進気勢がないと感じていた」母にG1ホースを持つ期待の良血があまりに厳しい船出の画像1
C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 9日、中山1Rに行われた牝馬限定の3歳未勝利(ダート1800m)は、4番人気エンセリオが1馬身差で勝利。ダート転向2戦目で嬉しい初白星を飾った。

 騎乗した菅原明良騎手はレース後、「前走はラストにいい脚を使っていたが、1400mで追走に少し苦労していた。1800mに延長したことで楽に運べました」と勝因についてコメント。ダート中距離なら昇級後も無視できない1頭になりそうだ。

 その一方で、1番人気に推されていたクイーンズクラウン(牝3歳、美浦・宮田敬介厩舎)とC.ルメール騎手のコンビは、期待を大きく下回るシンガリ14着に敗れた。

 今回が初出走だったキズナ産駒の同馬は、母が2008年の秋華賞(G1)を勝ったブラックエンブレムという良血。これまでデビューした兄姉は8頭中7頭が勝ち上がり、ブライトエンブレムとウィクトーリアは重賞も制しクラシックの有力候補となったことでも知られる。

 クイーンズクラウンも一口馬主クラブのシルクレーシングにおいて総額5000万円という高い評価を受け、鞍上にも全国リーディングのルメール騎手を配した。坂路主体だが乗り込み量も豊富で、管理する宮田調教師が「馬っぷりもいいし能力を感じる」と素質を評価していたこともあり、既走馬が相手でも1番人気の評価を集めた。

 しかし、スタートで2~3馬身ほどの遅れ。ルメール騎手が気合を付けてもなかなか進んで行かず、1コーナーの時点で早くも馬群から約10馬身ほど離れた最後方となってしまう。

 向正面に入ると馬群からさらに引き離され、20馬身ほど後ろをポツンと1頭で追走の形となる。最後はブービーの馬からさらに10馬身差を付けられた最下位でフィニッシュした。

宮田調教師「攻め馬ではあまり前進気勢がないと感じていた」

「スタートからゴールまでほとんど競馬に参加できませんでしたね。宮田調教師は『攻め馬ではあまり前進気勢がないと感じていた』と振り返っていましたが、どうやらその通りのレースぶりとなってしまったようです。

相当厳しいデビュー戦にはなりましたが、兄姉は平地ではすべて芝のレースで勝ち星を挙げています。本馬も芝替わりで見直す手もあるかもしれません」(競馬誌ライター)

 期待の良血が1番人気で惨敗を喫したこともあり、レース後のSNSやネット掲示板では「ルメールが1番人気であれだけ離れた最後方はなかなか見ない光景だった」「シンガリ負けは、さすがにショックが大きい」「馬がまだ競馬を理解していないのでは」「この血統はやっぱりダートでは難しいのかな」といった困惑するファンの声も見られた。

 厳しい船出となったクイーンズクラウンだが、レース後の宮田調教師は「慎重な面がある馬で環境の変化に戸惑ったようです」と話しており、今回のところはキャリアの浅さがもろに出てしまったようだ。

 ただ同師は「次に使ったときにしっかり巻き返せるように準備したいですね」と次戦に向けて早くも前向きなコメントを残した。今回は悔しい結果となったが、一度使われた良血の変わり身に期待したい。

GJ 編集部

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