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【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
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2017年にG1昇格を果たした大阪杯(G1)だが、初年度に優勝したキタサンブラック以外は、現役最強馬に相応しいとは言い難い馬もいた。今年の出走メンバーに関しても、本来なら主力を形成してもおかしくない4歳世代が低調で、ネットの掲示板やSNSなどでは「まるでG2」「ドバイに全部持っていかれた」「そろそろ開催時期を見直した方が……」と存在意義を心配する声も見られる。
一部のファンからレースレベルの低下を危惧する声が出る理由として、真っ先に思い浮かぶのは、同時期に開催されるドバイワールドカップデーの存在である。今年もドウデュースやリバティアイランドをはじめ、トップクラスの馬が複数遠征するため、例年以上に小粒なメンバーとなりそうだ。
苦戦が続く4歳世代のニュースターに注目が集まったが……
ただ、そんな顔触れが揃った中でもニューヒーローとして大きな注目を集めたのが、現在2連勝中のロードデルレイ(牡4、栗東・中内田充正厩舎)である。
本馬はデビューからここまでの成績は6戦5勝。出走したレースすべてで上がり3ハロン33秒台の切れ味を披露している逸材だ。自身初の重賞挑戦となった昨年の神戸新聞杯(G2)で4着に敗れはしたものの、クラシックで上位を争った馬たちと遜色ない実力を証明した。
![【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払いの画像2](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231015_ribateiairando_kawadayuuga_153.jpeg)
2走前からコンビを組んだ川田将雅騎手との相性も良く、ウェルカムS(3勝クラス)と白富士S(L)を危なげのない競馬で快勝。一線級が不在の大阪杯なら勝ち負けを期待されたのも無理はない。
しかし、高いポテンシャルを評価する陣営が大事に使ってきたこともあり、G1に出走するためには賞金不足の現実も立ちはだかった。
フルゲート16頭の大阪杯でロードデルレイの出走馬決定順は、20頭中の17番目というボーダーライン。賞金上位の馬が1頭回避してくれなければ、晴れ舞台に参戦が叶わないという危機に直面した。滑り込みで出走が叶えば、1番人気に支持されても不思議ではなかったが、残念ながら28日の出馬確定に本馬の名前はなし。結果的に“幻の1番人気”となってしまった。
![【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払いの画像3](/wp-content/uploads/2023/04/Ruriko.I_20230416_so-ruoriense.jpg)
「有力馬の1頭だっただけにロードデルレイの除外は残念でしたね。その一方で、ノーザンファームの生産馬は12頭もエントリー。モリアーナはロードデルレイより下の18番目でしたが、残りの11頭はすべて出走に漕ぎつけました。結果的に『締め出し作戦』のような形になってしまいましたが、各馬オーナーが異なるので、それぞれの陣営がベストを尽くした結果。ただレースだけでなく、こういったところでも弱肉強食とは……改めて厳しい世界だと思いました。
SNSなどでも、今回の除外を残念に思っている声は結構見かけましたが、責任を突き詰めればボーダーを超える賞金を加算できなかったロードデルレイと言わざるを得ませんし、陣営も無念でしょうが、見通しが甘かったということになってしまいます」(競馬記者)
G1でもはや恒例となったノーザンファームの運動会
記者がそう話した通り、最終的に今年の大阪杯で出走馬16頭中11頭がノーザンファームの生産馬だったため、G1でもはや恒例となった“ノーザンファームの運動会”といったところか。
ロードデルレイの陣営としては無念の門前払いとなってしまったが、次走以降でしっかりと賞金を上乗せすることに成功すれば、今回のような不戦敗も避けられるはずだ。本馬のG1制覇を期待していた一部のファンから恨み節が出たのも、それだけロードデルレイに期待していたということだろう。
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