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【皐月賞(G1)展望】C.ルメール「OUT」でレガレイラ「新相棒」は誰に…? シンエンペラーは坂井瑠星と新コンビで反撃へ!

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【皐月賞(G1)展望】C.ルメール「OUT」でレガレイラ「新相棒」は誰に…? シンエンペラーは坂井瑠星と新コンビで反撃へ!の画像1

牡馬クラシックの第1弾・皐月賞開幕!

 14日、牡馬クラシックの第1弾・皐月賞(G1)が中山競馬場で行われる。G1馬2頭を含む重賞ウイナーが8頭、さらに無敗馬も3頭が出走を予定している。

 今年はレガレイラ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が1番人気に推されるとみられていたが、主戦のC.ルメール騎手がドバイ遠征で落馬負傷。乗り替わることとなり、人気を大きく下げる可能性も出ており、一転混戦ムードとなっている。

 スワーヴリチャードの初年度産駒は、前走のホープフルS(G1)で牡馬を一蹴。自慢の瞬発力が最後の直線で爆発し、1番人気に見事に応えた。

 年が明けて陣営は皐月賞へ直行で向かうことを発表。デビューから手綱を取るルメール騎手との強力コンビで最有力視されていたが、予期せぬ乗り替わりを強いられることとなった。

 1週前には北村宏司騎手を背に追い切られたが、6日時点で鞍上は未定のまま。デビューから3戦連続で出遅れているようにスタートに課題があるだけに、全くのテン乗りとなると不安がよぎる。

 今回も後ろからの競馬になる可能性が高く、内目の枠に入るようなら厳しい展開も予想される。果たして陣営は鞍上に誰を指名するのか。そして新たなパートナーとどういった走りを見せてくれるのか。発表が待たれる。


 ホープフルSでレガレイラに完敗を喫したシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)もまた新コンビでクラシック初戦を迎えることになる。

 これまでの4戦は横山武史騎手、J.モレイラ騎手、B.ムルザバエフ騎手、川田将雅騎手と4人の異なる騎手が手綱を取ってきた。今回は矢作師の愛弟子、坂井瑠星騎手が跨る予定だ。

 凱旋門賞馬ソットサスの全弟としてデビュー前から注目されてきたシンエンペラーは、新馬、京都2歳S(G3)と連勝。ホープフルSでも2番人気に支持されたが、レガレイラに完敗といえる内容で敗れた。ただし3着馬には2馬身の差をつけており、世代の中で能力が上位なのは間違いない。

 ぶっつけで臨むレガレイラに対して、シンエンペラーは弥生賞ディープインパクト記念(G2)で始動。スタートで不利があり中団からの競馬を強いられると、前残りの馬場と展開の中、4角5番手から上がり最速タイの末脚で2着に追い込んだ。

 敗れはしたが前哨戦としては上々の内容。矢作厩舎の管理馬は使われて良くなるタイプの馬が多い印象で、ひと叩きされた上積みが見込めるのではないか。昨秋の京都2歳Sを豪快に差し切ったように、どこからでも競馬ができるのが本馬の強み。枠なり、ペースなりにソツなく立ち回ることができればおのずと勝利の二文字が見えてくるだろう。

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ジャンタルマンタル 撮影:Ruriko.I

 2頭いるG1馬のうちの1頭が昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったジャンタルマンタル(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。

 昨秋に新馬、デイリー杯2歳S(G2)、そして朝日杯FSと3連勝を飾ったジャンタルマンタル。朝日杯FSは前半3ハロン34秒1のハイペースを早め先頭から、そのまま押し切る強い内容だった。

 その後は共同通信杯(G3)から始動し、やや間隔を空けて皐月賞を目標にするローテーション。初の距離延長で臨んだ前走は中団からの競馬となった。4角で外を回って伸びたが、勝ち馬のジャスティンミラノに並ぶことができず2着がやっと。ただ距離延長に加えて、初の長距離輸送があった中でも崩れなかったことは大きな収穫といえるだろう。

 今回はさらに1ハロン距離を延長し、初の中山コースとなるが、完成度の高さは世代でもピカイチ。テン乗りのライバル2頭に対して、こちらは川田騎手が継続騎乗できるのも大きなプラスとなるだろう。


 そのジャンタルマンタルを共同通信杯で完封したのがジャスティンミラノ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 好メンバーが集結した前走はキャリア1戦で臨んだこともあってか4番人気に留まった。ところが、スローペースを読み切った鞍上の戸崎圭太騎手が早めに進出していくと、4角2番手から楽に抜け出して、最後はジャンタルマンタルに1馬身半差をつけた。3戦目で皐月賞を制覇すれば、昨年のソールオリエンスと並ぶ最少キャリア優勝となる。


 ジャスティンミラノと同じく3連勝での戴冠を狙うのは、新馬、きさらぎ賞(G3)を連勝中のビザンチンドリーム(牡3歳、栗東・坂口智康厩舎)だ。

 2戦ともに好位から抜け出す横綱相撲で連勝を収めたジャスティンミラノに対して、ビザンチンドリームは2戦ともに豪脚を駆使して後方からの差し切り勝ち。初戦で手綱を取ったムルザバエフ騎手が「燃えやすい面があるので、そこが課題になります」としつつも、「リラックスすれば、すごい脚を使える」と、その素質を高く評価していただけに再コンビとなる今回は、何とも不気味な存在だ。

 メイショウタバル(牡3歳、栗東・石橋守厩舎)は、メンバー中2頭しかいない3勝馬のうちの1頭(もう1頭はジャンタルマンタル)。前走の毎日杯(G3)は5番人気と伏兵的存在だったが、先手を奪うと最後までバテず、逆に後続を突き放す6馬身差圧勝だった。初めての長距離輸送をこなすようなら、今回もあっと驚く激走を見せてくれるかもしれない。


 弥生賞でシンエンペラーを撃破したコスモキュランダ(牡3歳、美浦・加藤士津八厩舎)も侮れない存在。皐月賞馬アルアインの初年度産駒が父に続く金星ゲットを狙う。

 この他には、前走のすみれS(L)を積極策で完勝した2戦2勝のサンライズアース(牡3歳、栗東・石坂公一厩舎)、京成杯(G3)を完勝したダノンデサイル(牡3歳、栗東・安田翔伍厩舎)、同レースで3/4馬身差の2着に入ったアーバンシック(牡3歳、美浦・武井亮厩舎)、若葉S(L)勝ち馬ミスタージーティー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)なども上位進出を狙う。

 レガレイラが1948年ヒデヒカリ以来の牝馬による優勝を飾るのか、それともシンエンペラー、ジャンタルマンタルら牡馬が意地を見せるのか。枠順や馬場次第で上位馬の人気順もめまぐるしく変わりそうだ。注目の皐月賞は、14日の15時40分に発走を迎える。

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