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【アーリントンC(G3)展望】3歳マイル王の座を狙う「逸材」多数!名牝ヴィブロス2番仔、ピクシーナイト弟、ファントムシーフ弟ら「有望株」が集結

【アーリントンC(G3)展望】3歳マイル王の座を狙う「逸材」多数!名牝ヴィブロス2番仔、ピクシーナイト弟、ファントムシーフ弟ら「有望株」が集結の画像1
撮影:Ruriko.I

NHKマイルC(G1)の優先出走権を手にするのは

 13日、阪神競馬場ではアーリントンC(G3)が行われる。2018年に開催時期が4月に変更され、NHKマイルC(G1)のトライアルに指定された。3着馬までに本番への優先出走権が与えられる。

 22年はダノンスコーピオンが当レースと本番を連勝。23年はオオバンブルマイが当レースを制し本番で3着に入ると、秋に豪州のゴールデンイーグルを制して賞金約5億円を獲得した。今年もここをステップに大きく飛躍する馬は現れるだろうか。

 将来が楽しみな良血馬がそろった一戦で注目を浴びるのは、2戦1勝のシヴァース(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だろう。

 父は国内外のG1を6勝したモーリス、母は秋華賞(G1)とドバイターフ(G1)を勝ったヴィブロスという8冠ベビーは、母の2番仔として誕生。昨年11月に京都の芝マイル戦でデビューすると、2.1倍の圧倒的1番人気に支持された。

 同レースでは中団追走から直線鋭く伸びて優勝。繰り出した上がり3ハロンはメンバー唯一の33秒台(33秒8)だった。

 やや間隔を空けて2戦目はきさらぎ賞(G3)で重賞初挑戦。12頭立ての8番人気と評価はそれほど高くなかったが、タイム差なしの3着と力を見せた。

 デビュー戦とは違い先行策を採ったシヴァースは、そのまま先頭で直線へ。ライバル勢が好位から末脚を伸ばし、ゴール前は4頭が横一線で並ぶ大激戦となった。結果は「ハナ+ハナ差」の3着だったが、自在性のあるところを見せられたのは大きな収穫といえるだろう。

 3戦目の今回は再び距離をマイルに戻して、NHKマイルCの権利取りを狙う。

 

デビュー戦で5馬身差圧勝のジュンヴァンケット

 シヴァースと同厩のジュンヴァンケット(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)も将来の飛躍が期待される1頭だ。

 3月の3歳未勝利戦で既走馬を相手にデビュー。ピクシーナイトの半弟とあって3番人気に支持された。スタートでやや立ち遅れて、道中は中団やや後方という位置取り。1000m通過が60秒7の淡々とした流れの中、勝負所で先団との差を徐々に詰めると4角8番手で直線を向いた。

 阪神外回りの長い直線で大外に持ち出され、鞍上が気合をつけると、一気に加速。残り200m辺りで並ぶ間もなく先行集団を交わし去ると、最後は鞍上が後ろを振り返る余裕を見せて5馬身差Vを飾った。

【アーリントンC(G3)展望】3歳マイル王の座を狙う「逸材」多数!名牝ヴィブロス2番仔、ピクシーナイト弟、ファントムシーフ弟ら「有望株」が集結
岩田望来騎手 撮影:Ruriko.I

 ノーステッキでの圧勝劇に鞍上を務めた岩田望来騎手も「道中もスムーズでしたしラストは見ての通り弾けてくれました。血統的にも期待している馬ですからこれからが楽しみです」とその走りを称賛。血統的にはNHKマイルCが目標となりそうだが、将来的に中距離も十分こなす可能性がありそうだ。


 キャリア2戦のシヴァースと、同1戦のジュンヴァンケットの2頭に対して、ディスペランツァ(牡3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)はキャリア5戦の経験がアドバンテージとなりそう。

 兄は昨年の皐月賞(G1)で1番人気に支持されたファントムシーフ。昨年のクラシック三冠では3着、8着、9着と不完全燃焼に終わったが、1800m以下で2戦2勝と、本来はマイラーの可能性もある。

 父がハービンジャーからルーラーシップに替わった弟は、デビューから一貫して2000mを使われていた。2戦目で初勝利を挙げたが、京都2歳S(G3)6着、ホープフルS(G1)9着と頭打ち状態に陥った。

 そこで陣営は距離を短縮。1600mの1勝クラスに出走すると、M.デムーロ騎手を背に4角最後方から豪快に追い込んで一発回答で2勝目を挙げた。今回はテン乗りのJ.モレイラ騎手が手綱を取る。

 

福永祐一厩舎が早くも重賞挑戦

 チャンネルトンネル(牡3歳、栗東・福永祐一厩舎)は、デビュー2戦目のジュニアC(L)でキャプテンシーの2着に入った実力馬。前走スプリングS(G2)でもシックスペンスの4着と、重賞でも上位争いを演じている。開業初年度の福永厩舎が大金星をもぎ取れるか。


 ワールズエンド(牡3歳、栗東・池添学厩舎)は、良血馬が勢ぞろいした2月の新馬戦を優勝。その後2連勝のシュガークンやビダーヤといった多数の注目馬を一蹴してみせた。ここもあっさり突破するようなら本番でも人気を集めることになるだろう。


 この他には昨年12月の新馬戦で姉ミスニューヨークを彷彿とさせる末脚で差し切ったトップオブザロック(牡3歳、栗東・石坂公一厩舎)、8戦全て3着以内の堅実派で、4走前のひいらぎ賞(2歳1勝クラス)ではシックスペンスの2着に好走しているポッドテオ(牡3歳、美浦・畠山吉宏厩舎)、朝日杯フューチュリティS(G1)で5着の実績があるタガノデュード(牡3歳、栗東・宮徹厩舎)など好メンバーが仁川に集結する。

 NHKマイルCの優先出走権を獲得するのは果たしてどの3頭となるのか。注目の一戦は13日、15時30分に発走を迎える。

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