GJ > 競馬ニュース > 横山典弘騎手「再登板」もファンの胸中は複雑!?
NEW

JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活

【この記事のキーワード】, ,
JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活の画像1
横山典弘騎手 撮影:Ruriko.I

 競馬界のレジェンド武豊騎手に並ぶ天才と呼ばれることもある横山典弘騎手。あるときはライバルを翻弄する大逃げ、そしてまたあるときは1頭ポツンと馬群の後方から進める破天荒な騎乗を披露することもある。

 我々凡人には理解できないかもしれないが、馬と会話ができるとさえ噂される現役屈指の名手は、誰よりも馬の気分と状態が最優先。常識破りに映る騎乗でも関東の大ベテランは、競馬に対して実直だ。

 レース後のコメントを出さないことも珍しくないため、ときに一部のファンから誤解されることもあるが、レースに横山典騎手が騎乗するだけで何かをやってくれそうな期待感はある。

破天荒なレジェンドが得意舞台でG1獲りに挑む

 かつて本人も「自分の騎乗を見てくれている人たちは、俺の良さも悪さも分かっている。それで納得する人もいれば納得しない人もいるだろう」と述べたように、ブレない姿勢もまた魅力。それこそ昔から横山典弘という騎手を見てきたファンにとっては、何をいまさらといった感じだろう。

 そんな武豊と双璧をなすレジェンドが、次走に安田記念(G1)の出走を予定しているステラヴェローチェに騎乗すると報じられたのだから、横山典ファンがざわついたのも無理はない。

JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活の画像2
ステラヴェローチェ 撮影:Ruriko.I

 また、ステラヴェローチェ(牡6、栗東・須貝尚介厩舎)といえば、デビュー2戦目に横山典騎手とコンビを結成し、サウジアラビアロイヤルC(G3)を優勝。2番人気に支持された3戦目の朝日杯フューチュリティS(G1)で2着に敗れ、4戦目の共同通信杯(G3)を1番人気で5着に敗れた元パートナーである。

 この敗戦をきっかけに吉田隼人騎手へ乗り替わり、3歳時のクラシックでも皐月賞(G1)3着、日本ダービー(G1)3着、菊花賞(G1)4着と皆勤。世代トップクラスの実力馬として名を馳せた。

 ただ、菊花賞後に今度は吉田隼騎手からM.デムーロ騎手へと乗り替わり、2022年のドバイシーマクラシック(G1)9着を最後に長期休養に入った。英気を養っている間にこれといった情報が表に出なかったこともあり、一時は行方不明とさえ言われたものの、昨年10月の富士S(G2)で戦列に復帰。3月の大阪城S(L)で約2年半ぶりとなる勝利の美酒に酔った。

 レース前の追い切りで抜群の動きを披露した前走の大阪杯(G1)でも伏兵の1頭として注目を集めたが7番人気で4着ともう一歩。レース展開を考えれば、乗り方次第で戴冠のチャンスもあったように映った。

 近2走は酒井学騎手が手綱を任されていたが、実績で上回る横山典騎手への乗り替わりは、おそらく“鞍上強化”の意味合いも含まれているかもしれない。

調教師の心替わりは気になるも期待は大きい

 ただひとつ気になることがあるとしたら、ステラヴェローチェを管理する須貝調教師の心変わりだ。

「サウジアラビアRCのときに『ジョッキーがうまく乗ってくれた』と称賛した須貝師でしたが朝日杯FS、共同通信杯の敗戦には思うところがあったようです。レース後に『いろいろな要素があったと思う。馬の状態は良かったが……』という意味深なコメントを残していました。

その後、皐月賞に吉田隼騎手で挑むと発表があり、ネットの掲示板やSNSなどで前走のコメントは横山典騎手の騎乗に納得がいかなかったからではないかという疑惑の声も出ました。こちらについては吉田隼騎手が菊花賞後に乗り替わったことや、ソダシの降板も含めて受け入れたくなかったファン心理もあったのでしょう」(競馬記者)

 そして今回は降板が告げられた酒井騎手に替わって依頼した相手が、過去に降ろされた経緯のある横山典騎手。両者の過去を知るファンとしては胸中複雑といったところか。

 とはいえ、こうしてG1の舞台で勝ち負けが期待される有力馬の鞍上に横山典騎手が決まったことは何よりの朗報であることも確か。これまでG1・7勝を挙げている東京のマイル戦だけに、最も頼りになる騎手が戻ってきたのは心強い。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛