【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
先日の皐月賞(G1)で3着に好走した2歳王者ジャンタルマンタルの次走が、来月5日のNHKマイルC(G1)になることが分かった。所有する社台レースホースが公式サイトで発表しており、引き続き川田将雅騎手が手綱を取る。
好天のもと良馬場で行われた今年の皐月賞は1分57秒1のレコード決着。そこから中2週と間隔が詰まるので反動も気になるが、管理する高野友和調教師は「状態も今のところは大丈夫そうです」と話しており、引き続き好調をキープしている様子。今年まだ勝ち星のない同馬だが、2戦2勝の得意舞台となるマイル戦は好都合。当日は大本命に推されるかもしれない。
一方、ジャンタルマンタルがNHKマイルC参戦を決めたことで、鞍上問題が発生することとなったのが、川田騎手のもう1頭のお手馬であるノーブルロジャー(牡3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)だ。
同馬は川田騎手と新コンビで臨んだ今年1月のシンザン記念(G3)を快勝。続く前走の毎日杯(G3)こそメイショウタバルから6馬身差の2着に敗れたが、レース後に「勝ち馬とは馬場適性の差が出たと思います」と川田騎手が振り返ったように、着差ほど力の差があったわけでもなさそうだ。
無敗のマイルに距離が戻るNHKマイルCで巻き返しを期待されたものの、主戦の川田騎手がジャンタルマンタルに乗ることが決まった以上は、新たなパートナー探しが急務となる。
陣営と繋がりの強い松山騎手などが有力候補に挙がる
有力候補の1頭だけに、主戦を失った陣営がどのジョッキーを起用するかに注目が集まるところ。中でも新パートナーとして最も有力といえそうなのは松山弘平騎手か。
同騎手は直近の1年間で吉岡厩舎の管理馬に29回と最も多く騎乗しているジョッキー。そしてノーブルロジャーと同じノルマンディーサラブレッドレーシング所有のデアリングタクトで無敗の牝馬三冠を達成している。過去の実績と厩舎との繋がりを考えれば真っ先に白羽の矢が立っておかしくない。
ただG1でテン乗りになるだけに、陣営には一抹の不安もよぎるかもしれない。となるとノーブルロジャーに騎乗経験がある石川裕紀人騎手も候補の1人に入りそうだ。
石川騎手はNHKマイルCと同じ東京・芝1600mの新馬戦でノーブルロジャーをほぼ完璧にエスコート。レース後には「操縦性が高く、将来性も十分で、色々な可能性がある良い馬です」とべた褒めしていた。騎乗経験は大きなアドバンテージであり、一昨年にはジュンライトボルトでG1ジョッキーの仲間入りも果たした腕も確かである。
その他には同じ吉岡厩舎でノルマンディー軍団・ブローザホーンの主戦を務める菅原明良騎手あたりも候補に挙がって不思議ではない。
「ノーブルロジャー陣営は鞍上の調整に少々時間がかかっているみたいですが、ノルマンディーの公式サイトでは吉岡師が12日の時点で『来週には決着がついて発表できると思います』としており、もうそろそろ公開されることでしょう」(競馬誌ライター)
先に挙げた3名のジョッキーの他にも、ジャンタルマンタルの元主戦である鮫島克駿騎手に騎乗してほしいといった声も一部ファンからは聞かれた。
ジャンタルマンタルとデビュー2連勝を遂げるも、3戦目の朝日杯フューチュリティS(G1)で川田騎手に乗り替わってしまった鮫島駿騎手だが、同馬と同じパレスマリス産駒のノーブルロジャーが回ってくれば面白い展開といえそう。果たして来月5日、ノーブルロジャーの背中にはどのジョッキーが跨っているだろうか。
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