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障害の名手が久々の平地勝利!
20日、福島競馬場で行われた浄土平特別(1勝クラス、芝1200m)は、4番人気のライクアフラワー(牡4歳、美浦・松永康利厩舎)が勝利。本馬は、これが嬉しい初勝利となった。
最後のゴール前、逃げ粘るステークホルダーを内からスルリと交わしたレースぶりは見事だったが、鞍上が“あの”石神深一騎手だったことに驚いたファンも少なくなかったようだ。
歴史的名ジャンパーのオジュウチョウサンの主戦として知られている石神騎手は、一昨年、昨年と2年連続でJRAの最優秀障害騎手に輝いた障害界のトップジョッキー。G1・11勝を始め重賞26勝は、すべて障害レースだ。
そんな背景もあって、今回の勝利にはSNS上でも「上手い!って思ったら石神騎手かよ!」「一瞬、息子の石神騎手かと思ってた…」「平地でも強いのか」など、あまりイメージにない勝利に困惑したファンも少なくなかったようだ。
それもそのはず。石神騎手が前回平地で勝利したのは、11年前の2013年。芝に限定すると、2008年5月の駿風S(3勝クラス)まで遡る「超」が付くレアケースだ。
「福島牝馬S(G3)の勝利騎手インタビューで岩田望来騎手も『今の福島の馬場は内が有利』と話していましたが、石神騎手も(1枠1番だった)インにこだわった好騎乗でした。普段は3000m級の障害レースをメインに騎乗しているだけに、本人も『(浄土平特別の)1200は速いなあと感じました』と報道陣の笑いを誘っていましたよ(笑)
相棒のライクアフラワーとは、これが2戦連続のコンビですが、そもそも石神騎手が騎乗することになったのは、本馬が障害入りを目指して練習していたから。本来は先週に石神騎手と“障害デビュー”する予定でしたが、追い切りの動きが凄く良かったので『芝の1200mでも大丈夫』と引き続き平地のレースを使うことを進言したそうです。
そんな経緯もあって石神騎手も『言った手前、結果を出したかった』『いいプレッシャーの中で乗れました』と、まさに有言実行の勝利になりましたね」(競馬記者)
一昨年の秋にデビューしてから9戦して2着が3度あるものの、初勝利が遠かったライクアフラワー。石神騎手とコンビを組む以前の近2走も13着、10着と陣営が障害に可能性を求めたのも仕方のない状況だった。
しかし、石神騎手と初コンビを組んだ前走でいきなり4着に好走。“2度目の正直”となった今回で、見事に初勝利を飾った。
デビュー9連敗に終止符を打った意外な勝因
「石神騎手も『馬が良くなっているのを感じた』と振り返っていましたが、ライクアフラワーの成績が好転した要因には障害練習の効果があったそうです。一見、平地のレースには関係ないように思われますが、過去に有馬記念(G1)や宝塚記念(G1)を制したメジロパーマーが障害練習を取り入れていたことは有名なエピソード。飛越などの練習で、普段あまり使われていなかった筋肉が鍛えられることで全体の走りのバランスが良くなるなど、意外な好影響があるそうです」(同)
障害練習の好影響については、障害界の若手のホープ小牧加矢太騎手も『netkeiba.com』で自身が連載する『加矢太論-トレセン日記-』で語っている。
詳細はぜひ本コラムを参考にしてほしいが、走りのバランスが良くなる以外にも「人の指示に忠実に動いてくれるようになる」「後肢に力が付くからか、ゲートの出が良くなる」など、様々な好影響が期待できるようだ。
「平地を勝てたことは僕にとっても嬉しいこと。楽しかったです」
 レース後、石神騎手から走りを称えられたライクアフラワーは、これが初勝利ということもあって、次走も再び1勝クラスに挑戦できる。名手と挑む障害レースも楽しみだが、もう少し平地の可能性も見てみたい。
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