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須貝尚介厩舎「重賞50連敗」ゴールドシップ、ソダシら手掛けた名門が苦戦…相次いだ誤算と見えてきた光明

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フリームファクシ
マイラーズCで敗れたフリームファクシ 撮影:Ruriko.I

重賞勝利から遠ざかっている須貝尚介厩舎

 21日、京都競馬場で行われたマイラーズC(G2)はソウルラッシュ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)が勝利。昨年のマイルCS(G1)2着馬が、悲願のG1制覇へ最高のスタートを切った。

 その一方、またも復活が先送りとなってしまったのが、13着に敗れたフリームファクシ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。

「気持ちが本来のところに戻ってないかもしれません」

 昨年は3連勝できさらぎ賞(G3)を制覇して、皐月賞(G1)でも4番人気に支持された逸材だ。しかし、ここで9着に沈むと馬券に絡むこともできない6連敗。年明けの京都金杯(G3)で5着に善戦したことでマイル路線に活路を見出したが、続く東京新聞杯(G3)、そして今回のマイラーズCで二桁着順に沈むなど長いトンネルの出口が見えない。富田暁騎手がコメントした通り、馬の気持ちが切れてしまっているのかもしれない。

 無論、フリームファクシのようなケースは珍しくないし、単に「早熟だった」と見切りをつけるのは簡単だ。しかし、これまで以上にそうはいかないのが今の須貝厩舎である。

 重賞初制覇が開業4年目とやや時間が掛かったが、共同通信杯(G3)を勝って厩舎のメモリアルを飾ったのが、あのゴールドシップだ。そこから皐月賞、菊花賞(G1)、有馬記念(G1)と次々ビッグタイトルを制覇。最優秀3歳牡馬にも選出され、須貝厩舎の名を一気に全国へ広めた。

 また、当時は後に天皇賞・秋(G1)を制し、ドバイデューティフリ-(G1、現ドバイターフ)で世界No.1のレーティングを叩き出したジャスタウェイも在籍。史上最速での通算100勝を達成し、日本を代表する二枚看板を掲げて大レースの常連になった須貝厩舎は、後に白毛の女王ソダシを手掛けるなど、関西のトップステーブルの1つとして定着した。

 しかし、最後のG1勝利はドルチェモアが挙げた2022年12月の朝日杯フューチュリティS(G1)。昨年はG1勝利どころか、重賞勝利が先述したフリームファクシのきさらぎ賞だけという厳しい結果に終わっている。

 今回のマイラーズCの敗戦で、JRA重賞の連敗は50の大台に乗ってしまった。

「重賞とあまり縁がなかった昨年の須貝厩舎ですが、JRAの重賞だけでも出走回数42回と相変わらず大レースの常連であることは間違いないです。ただ、ソダシのヴィクトリアマイル2着などがあったものの1着が遠い状況……。これまでも競馬界の中心になるような超大物を手掛けてきた須貝厩舎ですが、現在は引退したソダシに次ぐ大物の出現が待たれるところです」(競馬記者)

 記者が話した通り、今年もここまでリーディング7位の15勝を挙げるなど、厩舎の総合力は落ちていない。所属馬も重賞やG1を狙えるような有力馬が在籍しているだけに、いつ“復活”があってもおかしくないはずだ。

名門厩舎にあった2つの誤算、そして嬉しい勝利

「大きな誤算だったのは、やはり現在の厩舎の看板ステラヴェローチェの長期離脱でしょうね。朝日杯フューチュリティS(G1)2着、皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)でも3着したように、その実力はG1級。しかし、一昨年のドバイ遠征後に屈腱炎となり、1年半以上の休養を強いられることになりました。

あと、同じ『ヴェローチェ』ならカルロヴェローチェの骨折も痛かった。毎年、有望な2歳馬が集うことで有名な宝塚記念(G1)開催日の阪神新馬戦を勝利して、昨年のNHKマイルC(G1)でも1番人気に推されたほどの馬でした。幸い骨折は軽いもので今年の2月に復帰しましたが、気性面に課題のある馬でまだ本来の走りを取り戻せていない状況です」(同)

 大レースで歯痒い結果が続く須貝厩舎だが、先週20日には嬉しい勝利があった。

 オアシスS(L)を勝利したユティタムは、昨年のジャパンダートダービー(G1)で2番人気に推された実力馬。今年のフェブラリーS(G1)で1番人気だったオメガギネスなど、レベルの高いメンバーが揃った一戦だったが、最後はペリエールとのたたき合いを制し、デビュー戦で敗れた借りを返している。厩舎に次の重賞勝利を届けるのは、この馬かもしれない。

ステラヴェローチェ
須貝厩舎の有力馬ステラヴェローチェ 撮影:Ruriko.I

 また、先週には大将格のステラヴェローチェが横山典弘騎手とのコンビで安田記念(G1)へ向かうことが発表されたばかり。長期休養後は苦戦が続いていたが、3月の大阪城S(L)で約2年半ぶりの白星を挙げると、続く大阪杯(G1)でも4着と本来の走りを取り戻しつつある。

 ゴールドシップの共同通信杯で重賞初勝利を飾った際、調教師仲間だけでなく、馬場監視員にまで高級魚のクエを御馳走したり、続く皐月賞では馬場入りの段階で感極まって号泣したりするなど、人間味溢れるエピソードを持つ須貝調教師。G1で久々の“復活勝利”を挙げた際は、豪快なエピソードがまた1つ増えるかもしれない。

GJ 編集部

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