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NHKマイルCに「史上最高メンバー」集結!? 2歳女王アスコリピチェーノVS2歳王者ジャンタルマンタルに加え「あの大物」参戦も…役割を終えたマル外ダービーに脚光
![アスコリピチェーノ](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231210_asukoripicheeno_kitamurahiroshi_140.jpeg)
21日、JRA(日本中央競馬会)の公式HPにて、5月5日に東京競馬場で開催される第29回NHKマイルC(G1)の特別登録馬27頭が発表された。
かつて外国産馬、いわゆるマル外がクラシックに出走できないことを受け、1996年に「マル外ダービー」として誕生したNHKマイルC。創設から6年連続でマル外馬が優勝するなど、外国産馬全盛の時代には大きな盛り上がりを見せた。
しかし、日本競馬のレベルが世界トップクラスに達した昨今は外国産馬の活躍が減少。同時にNHKマイルCの役割もマル外ダービーから3歳マイル王決定戦へ様変わりしたものの、近年はかつての勢いや注目度を完全に失っている。
実際に、2008年の覇者ディープスカイが後に日本ダービー(G1)を制してから15年間の勝ち馬で、後にG1タイトルを上積みできたのは、マイルCS(G1)を勝った2014年のミッキーアイルと香港マイル(G1)を勝った19年のアドマイヤマーズの2頭のみ。
一昨年の勝ち馬ダノンスコーピオンや、昨年の覇者シャンパンカラーがまだ現役とはいえ、この時期に行われる3歳G1の桜花賞や皐月賞と比較すると、あまりに寂しい状況だ。
しかし、今年はそんな風向きが大きく変わろうとしている。
NHKマイルCに「史上最高メンバー」集結!?
![ジャンタルマンタル](/wp-content/uploads/2024/04/jantarumantaru.jpg)
最大の注目点は2歳女王アスコリピチェーノと、2歳王者ジャンタルマンタルの激突だろう。
昨年12月に阪神ジュベナイルF(G1)と朝日杯フューチュリティS(G1)をそれぞれ制した両馬だが、前者が桜花賞で2着、後者が皐月賞で3着と今春のクラシックでも堂々の活躍。2頭が2400mのオークス(G1)、日本ダービーではなくコチラを選んだのは、陣営が高いマイル適性を感じているからに他ならない。
なお、2歳女王VS2歳王者が実現すればNHKマイルC史上初となる。
「盛り上がりや注目度も然ることながら、NHKマイルCにとってありがたいのはレーティング面になるかもしれません。近年は上位馬が鳴かず飛ばずということもあって、一時はG2降格の心配もされていました。ただ今年のメンバーであれば、余ほどのことがない限り高いレーティングになることは確実。白熱したレースを期待したいですね」(競馬記者)
勢力図をひっくり返すかもしれない「あの大物」参戦も
記者が話す通り、今年のNHKマイルCはアスコリピチェーノと、ジャンタルマンタルの他にも有力馬が多士済々。中でも、まずはゴンバデカーブースの名を挙げておきたい。
同馬は昨秋のサウジアラビアロイヤルC(G3)で、このNHKマイルCの有力候補ボンドガール、後の東京スポーツ杯2歳S(G2)の覇者シュトラウスらを相手に2馬身差の完勝。有力視されていたホープフルS(G1)を感冒の症状で回避してココに進んできただけに、2戦2勝とまだ底が見えていない。休み明けだが本来のパフォーマンスを発揮できるなら、一気に勢力図をひっくり返してもおかしくない大器だ。
また、未知の魅力という点であれば、シンザン記念(G3)を勝ったノーブルロジャーは例年なら1番人気に推されてもおかしくない有力馬。クイーンC(G3)2着のアルセナールや、アイビーS(L)勝ちのダノンエアズロックも一発逆転の底力は秘めている。
そこにニュージーランドT(G2)の覇者エコロブルーム、アーリントンC(G3)の勝ち馬ディスペランツァ、ファルコンS(G3)を制したダノンマッキンリーなど、前哨戦の上位組も健在だ。
史上最高と言っても良いハイレベルになりそうな今年のNHKマイルC。一部の競馬ファンからは「まるでG1級の好メンバー」と揶揄されるなど近年はやや寂しい状況が続いていただけに、かつての盛り上がりを取り戻すきっかけになるかもしれない。
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