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【京王杯スプリングC】見逃せないのは○番人気!? JRA実力派中堅騎手がお気に入りの1頭も激走の予感?【週末重賞ピックアップ】

東京競馬場 撮影:Ruriko.I
東京競馬場 撮影:Ruriko.I

 11日、土曜東京のメインレースは、安田記念(G1)の前哨戦となる京王杯スプリングC(G2・東京、芝1400m)が行われる。ここで激走が期待できる馬を編集部に届いた現場の声を基に3頭ピックアップしてみた。

2番人気は外せない!?

 京王杯SCで忘れてはいけないキーワードは、“2番人気”だ。過去10年で【3.3.3.1】と勝率30%、連対率60%、複勝率は90%と好成績を残している。

 昨年も優勝したのは2番人気のレッドモンレーヴだった。スタートで出遅れたものの、直線に入ってから切れ味鋭い末脚を武器に猛然と追い上げてゴール。調教師転向後、初の重賞制覇を蛯名正義調教師にプレゼントした。

 ここで馬券に絡むことの多い2番人気。『netkeiba.com』の想定オッズによれば、今年はウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎)が、この縁起の良い人気に支持されそうだ。

 昨年暮れの阪神C(G2)、今年2月の阪急杯(G3)と重賞を連勝。その勢いに乗って高松宮記念(G1)に挑んだものの、12着に大敗と涙をのんだ。今年、もう一度勢いを取り戻すためにも、ここでの好走が必須となってくるだろう。

「前走の敗因は道悪に尽きます。雨で渋った馬場に脚をとられてしまい、全く進んで行きませんでした。ですが、不完全燃焼で終わったため、ダメージも体調面での不安もまったくありません。

深山師も『1400の方がレースもしやすい。とにかく良馬場で走らせたい』と馬体や乗り方にではなく、天候に注文をつけていましたよ」(美浦関係者・A)

 思い返せば、ウインマーベルは昨年の京王杯SCでも、7番人気ながら2着と好走。だが、その前の高松宮記念では10着と二桁着順で終えていた。昨年同様の巻き返し劇を今年は勝利という大輪の花で彩ることができるだろうか? 

安田記念(G1)出走の権利獲りを狙う1頭

 またもうひとつ大切なのは、京王杯SCが安田記念のステップレースとして位置づけられているということだ。その点で言えば、安田記念を大目標にしているものの、現時点では賞金額的に出走が難しい状況にいるソーヴァリアント(牡6歳、美浦・大竹正博厩舎)の陣営は目の色が違う。

 一昨年のチャレンジC(G3)を制覇。その後、大きく飛躍を遂げるかに思われていたが、7戦して3着が2回に留まり、3度の二桁着順も経験した。ここで復活の狼煙をあげて、大一番に挑みたいところだろう。

「前走後は短期間の放牧に出されましたが、それがいいリフレッシュになったようです。これまで左回りのコースでは手前を替えるのに手こずっていましたが、今回騎乗してもらうJ.モレイラ騎手が調教で乗った際はスムーズにできていました。

このときの感触もよかったようでモレイラ騎手も実力を評価していましたよ」(美浦関係者・B)

 安田記念に向かうには2着以内が最低条件。今年も重賞で好成績を残しているモレイラ騎手を鞍上に据えたことでも、陣営の本気度がわかるというもの。乾坤一擲の走りを期待できそうだ。

実力派中堅騎手がお気に入りのアノ馬

 今年すでに41勝と、キャリアハイの80勝を超える勢いで勝ち星をあげている鮫島克駿騎手。その彼が高く評価しているのが、スズハローム(牡4歳、栗東・牧田和弥厩舎)だ。

 昨年10月の3歳以上2勝クラス(京都、芝1400m)からコンビを結成。ここでは最後の直線で後方からライバルをごぼう抜きにし、ゴール板直前で鮫島駿騎手がガッツポーズを決める会心の勝利を挙げた。

 その後もタッグを継続し、清水S(3勝クラス・京都、芝1600m)を3着→幕張S(3勝クラス・中山、芝1600m)10着→キタサンブラックC(3勝クラス・阪神、芝1400m)優勝と、コンビでキャリアを積み、重賞の舞台にまで進んできた。

「鮫島駿騎手が普段の運動から乗るなど、ものすごく気に入っているようです。今回は昇級戦で相手も強くなるのにもかかわらず即決したとか。

2走前は10着と大敗しましたが、その敗因はイレ込みや環境の変化による馬体の減少でした。それを克服するため、今回は早めに美浦に入って調整しているので、いい雰囲気で挑戦できそうです。陣営は『決め手は重賞でも引けを取らない』と感じているようですので、好勝負も期待できるのでは?」(栗東関係者・A)

 重賞常連を相手にすることになる、鮫島駿騎手×スズハロームのコンビ。このメンバーを相手にどれだけやれるかが、今後の試金石となるだろう。

 上がり馬と実績馬が入り混じり、混戦模様を見せている京王杯SC。今年はどのような結末を迎えることになるのだろうか? 発走は15時45分を予定している。

GJ 編集部

GJ 編集部

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