
【目黒記念(G2)展望】4度の骨折乗り越えた「不屈」の7歳馬…好相性C.ルメールとのコンビで「重賞初制覇」の大チャンス!

日本ダービー(G1)当日の26日、東京競馬場では目黒記念(G2)も行われる。頂上決戦の余韻冷めやらぬ中で行われる古馬ハンデ重賞を制するのは果たしてどの馬か。早速展望していこう。
クロミナンス(牡7歳、美浦・尾関知人厩舎)が重賞初制覇の大きなチャンスを迎えることになりそうだ。
3歳春から4歳春にかけて3連勝で2勝クラスを突破した同馬だが、3勝クラスではなかなか勝てず。3年近くも3勝クラスで足踏みを経験した。
ところが昨秋のノベンバーS(3勝クラス)でクルゼイロドスルをハナ差で退けると、続くアメリカジョッキークラブC(G2)で3着、日経賞(G2)で2着と、重賞でも上位争いに加わる走りを見せた。
すでに7歳を迎えたが、キャリアはまだ12戦。その理由が、これまで4度の骨折を経験しているからだ。それを乗り越えてきたロードカナロア産駒のクロミナンスが不屈の勝利を収めるか。
鞍上は2走前のAJCCでも手綱を取ったC.ルメール騎手。コンビ通算「3-0-1-0」と好相性を誇るだけに陣営の期待も大きいだろう。
日経賞でそのクロミナンスに競り勝ち、重賞初制覇を飾ったシュトルーヴェ(セ5歳、美浦・堀宣行厩舎)も出走を予定している。
キングカメハメハ産駒の本馬は、2月のジャパンCベストレース記念(3勝クラス)を勝ち上がり、日経賞が昇級初戦、しかも重賞初挑戦だった。跨ったのはテン乗りの鮫島克駿騎手だったが、後方からいい脚を長く使って優勝。これで去勢放牧明け2連勝となった。
デビューから一貫して左回りのコースを使われていたシュトルーヴェだが、前走がキャリア11戦目にして初の右回り。それにも難なく対応した形だ。
今回は走り慣れた左回りに戻ってさらにパフォーマンスを上げる可能性もありそう。特に東京コースは「2-1-0-0」と連対率100%の得意舞台。J.モレイラ騎手との新コンビで重賞2連勝となるか。
ルメール騎手とモレイラ騎手が有力馬に騎乗するとなれば黙っていないのが今年のリーディングで首位を快走する川田将雅騎手だ。

コンビを組むのは昨年のダービーと菊花賞(G1)にも出走したサトノグランツ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)である。
昨年は春に京都新聞杯(G2)を制してダービーに進むも11着。秋には神戸新聞杯(G2)を制したが、3番人気に推された菊花賞で10着に沈んだ。
今年は日経新春杯(G2)から始動。4歳馬ながら57.5kgの酷な斤量を背負わされたが、3着に踏ん張って地力の高さを見せた。
その後はカタールに遠征し、アミールT(G3)に出走。終始外目の3番手を追走して直線勝負に懸けたが、レベルスロマンスの逃げ切りを許し、後方待機のゼッフィーロにも差されての3着に終わった。ただ近2走は大きく崩れておらず、今回も上位争いに加わることは間違いないだろう。

キャリア28戦を誇るヒートオンビート(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)は、自身3度目の目黒記念に矛先を向けてきた。
重賞初出走で挑んだのは4歳だった3年前。21年の当レースで2番人気に支持されると、1着ウインキートスには決定的な2馬身差をつけられたが、2着を確保して力を見せた。
その後は中長距離重賞で惜しい競馬が続いた。そして迎えたのが昨年の目黒記念。直前のダービーでタスティエーラを勝利に導いたD.レーン騎手の手綱も冴えわたり、中団から鋭く伸びて待望の重賞初制覇を飾った。
近2走は有馬記念(G1)16着、日経賞7着と見せ場をつくれていないが、東京コースは「1-1-2-0」と3着内率100%の舞台。坂井瑠星騎手と2度目のコンビで連覇を狙う。
日経賞でシュトルーヴェ、クロミナンスと差のない3着に入ったマイネルウィルトス(牡8歳、栗東・宮徹厩舎)は重賞で2着が4回を数えるがいまだ勝利がない。2年前の当レースでボッケリーニの2着の実績もあり、やや手薄となりそうな今年のメンバーが相手なら勝つチャンスは十分にありそうだ。
この他には、1月の万葉S(OP)を制し、前走の天皇賞・春(G1)も8着に健闘したメイショウブレゲ(牡5歳、栗東・本田優厩舎)、2月の京都記念(G2)で4着に好走したシュヴァリエローズ(牡6歳、栗東・清水久詞厩舎)、2勝クラス、3勝クラスを連勝中のジューンアヲニヨシ(牡4歳、栗東・松下武士厩舎)なども出走を予定。ただ、少頭数の想定を見越して急遽参戦に踏み切る馬も現れるかもしれない。
日経賞でワンツーを決めたシュトルーヴェとクロミナンスの2頭が再び優勝争いを演じるのか。それとも4歳世代のサトノグランツが年長馬を一蹴するのか。いずれにしてもハンデ戦とあって、一筋縄ではいきそうもない。注目の目黒記念は26日17時に発走を予定している。
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