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【日本ダービー】単勝93.1倍、12番人気で波乱起こしたロジャーバローズの激走!注目産駒はG1級の潜在能力…種牡馬入りした父に捧げたい重賞初勝利

京都競馬場 撮影:Ruriko.I
京都競馬場 撮影:Ruriko.I

 日本ダービー(G1)の前日、土曜京都のメインレースは、3歳馬のスプリント重賞・葵S(G3)が開催される。桜花賞(G1)で5着に好走した芦毛の牝馬エトヴプレ(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)が中心視されるメンバーだが、その他にも前途有望な顔触れが集まった。

 そんな今年の葵Sで打倒エトヴプレの最有力候補と目されるのが、前走のファルコンS(G3)で2着に入ったオーキッドロマンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 本馬の父は2019年の日本ダービーを制したロジャーバローズ。単勝93.1倍の12番人気で無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアから主役の座を奪い、秋に凱旋門賞(仏G1)へ挑戦するプランも発表されていたものの、その後に屈腱炎を発症。回復を待つことなく早期引退を余儀なくされた悲運の馬だった。

 引退後は2023年より新種牡馬としてデビュー。その産駒の出世頭であるオーキッドロマンスに期待したいところである。

 その一方、日本ダービーで世代の頂点に立ちながらも、その勝利に懐疑的な見方をされてしまう不運もあった。そういったことも華々しい種牡馬デビューといえなかった理由のひとつかもしれない。

 また、彼の同時期に種牡馬としてデビューしたブリックスアンドモルタルやスワーヴリチャードの活躍も目立った。前者がサウジアラビアロイヤルC(G3)を制したゴンバデカーブース、後者がホープフルS(G1)を制したレガレイラといった重賞ウィナーを初年度産駒から輩出して存在感を見せているが、ロジャーバローズ産駒は重賞未勝利。加えて産駒勝利数においても、ライバルたちの半分に満たない成績と後れをとっている。

 そんな中、父に希望の光となりそうなのがオーキッドロマンスの登場だった。

 昨年の6月東京でデビューしたオーキッドロマンスは、デビュー戦を3着、未勝利戦5着と足踏みをしたものの、3戦目の未勝利戦を勝ちあがるとカンナS(OP)で連勝を決めた。

 そしてメンバーが一気に強化された京王杯2歳S(G2)でも3着と大健闘。その後、初ダートに転じた兵庫ジュニアグランプリ(G2)は6着と振るわなかったが、再び芝に戻った次走のクロッカスS(L)でロジリオンの2着に入り、ファルコンS(G3)でダノンキングリーを追い詰める2着。芝の短距離でトップクラスの能力があることを示した。

 これを間接的に証明してくれるのがNHKマイルC(G1)で3着に激走したロジリオンの存在だ。本馬と2度目の直接対決となったクロッカスSでアタマ差、ファルコンSでは5着に敗れた相手がスムーズさを欠いたとはいえ、オーキッドロマンスは2着。葵Sで1番人気が想定されるエトヴプレが相手でも臆する必要はなさそうだ。

 父が世代の頂点に立ったダービーから5年。そのダービー前日に行われる葵Sで父に産駒の重賞初勝利をプレゼントできるか注目したい。

GJ 編集部

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