
【JBCクラシック(G1)展望】川田将雅×ウィルソンテソーロが待望のG1制覇へ! この舞台圧勝の武豊×ノットゥルノにもチャンス

4日、佐賀競馬場でJBCクラシック(G1)が開催される。
今年は米国のBC開催への進出が活発となり、JBCクラシックは例年よりもやや手薄になった印象だ。昨年はキングズソードが初のG1制覇を飾り、今年の帝王賞(G1)制覇へ繋げている。今年もここをきっかけに飛躍する馬が現れるか、さっそく展望していきたい。
ウィルソンテソーロ(牡5歳、美浦・小手川準厩舎)は、ここで悲願の初G1制覇を決めたいところだ。
昨年、かきつばた記念(G3)で重賞初制覇を飾ると、マーキュリーC(G3)、白山大賞典(G3)と重賞3連勝。一躍、ダート界の有力馬に名を連ねた。その後はJBCクラシックで5着に敗れるも、チャンピオンズC(G1)では12番人気の低評価を覆しての2着。東京大賞典(G1)でも2着に好走し、G1制覇は時間の問題と思われた。
しかし、今年は始動戦となったフェブラリーS(G1)で8着に敗れると、1番人気に推された帝王賞では3度目のG1・2着。あと一歩が足りない競馬が続いている。冒頭で触れた通り、今回はこれまでよりもメンバーが落ちた印象。主戦の川田将雅騎手にとっては地元佐賀の開催でもあるだけに、ここは何としても決めたいところだろう。
充実期を迎えているウィリアムバローズ(牡6歳、栗東・上村洋行厩舎)は、いつG1に手が届いてもおかしくない大器だ。
芝を走ったデビュー当初は4連敗を喫したが、ダートに転向して3連勝。そこからずっと安定感のある走りを見せているウィリアムバローズは、今年の東海S(G2)で待望の初重賞を飾った。
特筆すべきは、重賞2勝目となった前走の日本テレビ盃(G2)だろう。果敢にハナを切ると、そのまま影も踏ませぬ逃げ切り勝利。賞金の加算も大きいが2着に破った相手が世界のウシュバテソーロだけに、G1制覇へ大きく前進したと言って良いだろう。G1初挑戦だったかしわ記念(G1)では雨に祟られて6着。その時の借りを返したい。鞍上は主戦の坂井瑠星騎手だ。
このコースなら、ノットゥルノ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)に一発があってもいいはずだ。
人気2頭はG1初制覇を目指しているが、こちらは2022年にジャパンダートダービー(G1)を制覇。特筆すべきは、今年の佐賀記念(G3)を4馬身差で圧勝していることだ。好位集団を見るような位置から早めにまくりをかけると、最後は後続を引き離しての独走。今回と同じ佐賀の2000mで強いレースをしたアドバンテージが小さくないだろう。鞍上もその時と同じ武豊騎手だけに、圧勝劇を再現できる可能性は十分だ。
実績No.1のメイショウハリオ(牡7歳、栗東・岡田稲男厩舎)も、このメンバーなら貫禄を見せられるかもしれない。
2022年の帝王賞でG1初制覇を飾ると、昨年はかしわ記念と帝王賞を連勝。G1・3勝はこのメンバーなら圧倒的な実績だ。今年はサウジ遠征でアクシデントがあった後、帝王賞で9着、日本テレビ盃で3着と低調だが、本調子になれば逆襲は必至だ。
地方勢からは2走前にエルムS(G3)4着の実績があり、前走を勝って勢いに乗るシルトプレの善戦が期待できる程度か。やはり今年もJRA勢が中心になりそうだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- お宝馬券がザクザク…2024年の荒れたレース、3連単とWIN5には夢がいっぱい
- ヤマニンウルス、オーサムリザルトに新たなライバル登場か…元クラシック候補が路線変更ズバリ、M.デムーロ「強かった。乗っていただけ」