【札幌2歳S(G3)展望】将来性の高い素質馬が集結!?北の大地からスターホースの誕生となるか?
そんなカレンシリエージョを新馬戦で下しているクリノクーニング(牡2、栗東・須貝厩舎)も主役候補だ。父は今年が初年度産駒のデビューを迎え注目される新種牡馬のオルフェーヴル。産駒の距離適性や成長のスピードなど種牡馬としては未知数な部分が多いが、現役時代の実績は誰もが知るところ。その血を引くクリノクーニングは新馬戦(函館・芝1800m)で、2歳コースレコードとなる1分49秒7を叩きだしているように、能力の高さは相当だ。偉大な父の血を引いた本馬の将来性は高い。ココでも楽しみな1頭だ。
同じくオルフェーヴル産駒のロックディスタウン(牝2、美浦・二ノ宮厩舎)も実力上位だろう。前走では直線の長い新潟競馬場で抜群の末脚を披露。上り3ハロンを32.5秒でまとめた瞬発力は世代トップクラスだ。姉にはファンタジーS(G3)勝ちのタガノエリザベートやクイーンC(G3)を勝利したキャットコインがいる優秀な血統。本年度期待の新種牡馬オルフェーヴルの、初重賞勝ちの産駒として名前を残すことはできるだろうか。
距離延長で勝利を掴んだロードトレジャー(牡2、美浦・小島厩舎)も注目すべき1頭。半兄は、これまで重賞2勝を挙げ昨年のNHKマイルCでは2着に入ったロードクエスト。瞬発力型の兄とは違いスピードの持続力が持ち味だが、ポテンシャルの高さは感じられる。2戦続けて出遅れているように、スタートに課題があることは明らか。ただ、レースで大きく崩れていない点は高く評価できる。スタートに影響はされそうだが、上位争いは十分に可能だ。
他にも地方馬ながらクローバー賞を勝利したダブルシャープ(牡2、北海道・米川厩舎)や、叔父にG1を6勝したゴールドシップを持つシスターフラッグ(牝2、栗東・西村厩舎)など将来が楽しみな素質馬が多数出走予定。
経験の浅い馬が多いため波乱も十分考えられるが、この中から来年のクラシックを賑わす馬が誕生する可能性は高いのではないか。注目のレースは2日(土)の15時25分に札幌競馬場で発走予定となっている。